保存版!「あなたのEvernote、見せてください」(前編)クラウド達人に聞く(4/4 ページ)

» 2012年03月08日 11時00分 公開
[山口真弘,Business Media 誠]
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源河さん「仕事、プライベート、レシピの3分類、12のノートブックと100のタグ」

源河浩一さん

 源河浩一(げんか・こういち)さんは、国内の大手通信事業者にお勤めのビジネスマン。営業マンとして、父親として、単身赴任のサラリーマンとして、Evernoteを活用中です。特に重宝しているのは趣味の料理。「レシピ管理」にはEvernoteが大変役に立っているとか。さっそく見て行きましょう。

Evernoteの利用環境
Evernoteの契約種別 PC スマホ(キャリア) スキャナ
プレミアム MacBook Air(11インチ)
VAIO(VGC-JS50/S)
GALAXY Tab
MEDIAS WP N-06C
(いずれもNTTドコモ)
ScanSnap S1100

源河さんはEvernoteをどういう風に使っていますか?

 大きく分けて3つの情報を保存しています。大別すると(1)仕事に関する情報、(2)趣味の「料理」に関する情報、(3)身の回りの情報――の3つです。

源河さんのノートブック。「仕事用」「レシピ」「プライベート」という3つの大分類が柱だ

 特に「レシピ管理」の秀逸さは皆さんに知っていただきたいですね。Evernote導入前に保存したレシピは「手書きのレシピノート」「スーパーなどにあるレシピカード」「人からもらったコピー」「クックパッドなどのWebページ」「レシピ本」「人からのメール」「カメラ画像」などなど多種多様。それがキッチンの引き出しとか、自宅PCとか携帯電話にバサッと積み重なっている状態でした。

 それがEvernoteなら無理なく全てが一元管理できます。そしてどこからでも見られるのです。 作ったときのコメントや画像も適宜追加できるので「自分のレシピブック」としてはこれ以上のものは世の中にありませんし、タグの活用も「素材」「調理法」「ジャンル」などなど「レシピ管理」がタグ活用例としても分かりやすいです。

 それから料理の話をしていると「レシピのやり取り」って結構やるんですが、Evernoteはその場でメールでポンと送れてしまう。これも大きなメリットで、一度使い始めると手放せないポイントです。

レシピを記したノート。実際の写真や、レシピサイトのスクリーンショットも添付している

タグ付けやノートブックの作り方にルールはありますか?

 ノートブック、タグ、ともに「仕事用」「レシピ」「プライベート」という大分類を作成し、その下にいくつかのノートブックやタグを格納する仕組みで落ち着いています。こうすることで、ノートの整理を行う際のスピードが向上しました。現在は12のノートブックと100のタグで約7500程度のノートを管理しています。

名刺データには面会日時や内容などのメモを追記している

試してみてダメだったやり方は?

 個人的に使っている中ではそれほどダメだった手法は思いつきません。ただ、Evernoteのよさを他人に伝え、実際に使ってもらう。と言う点においては非常に苦労しています(苦笑)。厳密に言うと「よさ」は伝わっているのですが、なかなか「使ってもらう」ところに到達しない。ブロガーさんたちの著書にもありますが「とにかくなんでも入れてみましょう」という第一歩目を踏み出してもらう難しさを日々感じています。

あえてEvernoteでは管理していないデータは?

 なかなか思いつかないほど何でもEvernoteに入れているのですが、旅行や子供の写真などのプライベートフォトについては、他のクラウドサービスを利用しています。やはり、一覧での視認性やスライドショーのような操作などは専用のクラウドサービスに1日の長があるように感じます。

便利な拡張ツールやサードパーティアプリを教えて!

 今手放せないと感じているのは「CamiApp」と「ScanSnap」ですね。CamiAppはアプリがバージョンアップして撮影ボタンの1クリックでEvernoteアップロードまでを完了してくれるようになり、非常に使えるツールになりました。

プライベートの写真がメモ付きで保管されている。このほかコクヨのスマホ対応ノート「CamiApp」で取り込んだデータも多いとのこと

 普通の使い方であるメモの保存だけでなく、本の表紙やちょっとした印刷物(立体のものもOK)の撮影の時も台紙として便利に使っています。しかも、あとで見直しそうなものは全てEvernoteに保存するようにしているので、自宅リビング、会社のデスクなどにCamiAppを常備しておけば「使いたい時にない!」なんてこともありません。

 ScanSnapはS1100を使っていますが、名刺から書類まで、本当にキレイにスムーズに読み取ってくれます。これがなかったらEvernote生活は軌道にのらなかったかもしれません。



筆者(山口)

ビジネスとプライベートではっきりと分かれているのが源河さんのノートブックの特徴ですね。各ノートにつけられたタグを見ていると、ノートブックは少なめに、タグは詳しくという傾向が見て取れます。仕事とプライベートの両方でEvernoteの活用を考えている人にとっては参考になるのではないでしょうか。


担当T

ビジネスからプライベートまでEvernoteを活用している源河さん。というか、自作のレシピ集はすごいですね。クックパッドのようなWebサイトはもちろん、リアルの料理本や自分自身の感想などを組み合わせて作る自分だけのレシピ集――。まさにEvernoteの目指しているところを体現しているような使い方です。


 ということで前編は4人の達人をご紹介しました。後編ではさらに3人の達人を紹介します。こうご期待!

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