出版業界ニュースフラッシュ 2012年12月第2週

出版業界で起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。先週は日販、トーハン、から年間ベストセラーが発表。何と1位から7位までは同じラインアップでした。そのほかのニュースダイジェストと合わせてどうぞ。

» 2012年12月10日 23時30分 公開
[新文化通信社]
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トップカルチャー、大型店出店で大幅減益に

 12月6日、2012年10月期(平成23年11月1日〜同24年10月31日)決算を発表した。売上高は331億1400万円(前年比0.9%減)、営業利益7億1700万円(同34.1%減)、経常利益5億9300万円(同41.4%減)、当期純利益1億0800万円(同76.3%減)。

 期中、2300坪の蔦屋書店フォレオ菖蒲店(埼玉)をオープンしたほか、横越バイパス店(新潟)の改装などによる販管費の増加で、大幅な減益となった。主力商品の売上高前年比は、書籍が同4.3%増、文具が同11.6%増、レンタルが同11.3%減、セルCDが同3.0%減、セルDVDが同10.4%減だった。

日販・トーハン調べ、年間ベストセラー総合1位は『聞く力』

 12月3日、日販とトーハンがそれぞれ2012年年間ベストセラーを発表。年間総合1位は、両社とも阿川佐和子著『聞く力』(文藝春秋)だった。7位までは同じラインアップとなり、2位『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)、3位『新・人間革命(24)』(聖教新聞社)、4位『体脂肪計タニタの社員食堂〈正・続〉』、5位『舟を編む』(光文社)、6位『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎)、7位『人生がときめく片づけの魔法〈1・2〉』(サンマーク出版)。

 以下、日販が8位『実はスゴイ!大人のラジオ体操』(講談社)、9位『美木良介のロングブレスダイエット〈シリーズ4点〉』(徳間書店)、10位『日本人の知らない日本語(3)』(メディアファクトリー)。トーハンが8位『不滅の法』(幸福の科学出版)、9位『実はスゴイ!大人のラジオ体操』、10位『50歳を超えても30代に見える生き方』(講談社)。

集英社、第84回手塚賞・第77回赤塚賞受賞作を発表

 12月3日、両賞の受賞作を発表。手塚賞は小林英拳氏『KEI×DORO』、熊ヶ井真司氏『確定事項は覆らない』、辰見航平氏『BROTHER SOLE』、助川祐司氏『どうも犬飼大です。』の4作、赤塚賞は宮崎周平氏『むこうみず君』、西傘樹氏『親友』、長谷川恵裕氏『おじいちゅわん』の3作がそれぞれ佳作に決まった。応募総数は手塚賞412編、赤塚賞225編だった。

 贈呈式は12月10日、東京・日比谷の帝国ホテルで。

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