CM総合研究所が12月15日、「BRAND OF THE YEAR 2009」の結果を発表した。BRAND OF THE YEAR 2009は、毎月3000人の消費者に調査してる銘柄別CMの好感度データを集計したもので、2008年11月度から2009年10月度の1年間が対象。オンエアされた全9211銘柄1万7641本のテレビCMで、好感度1位を獲得したのはソフトバンクモバイルだった。
ソフトバンクモバイルといえば、上戸彩さんや白い犬の“お父さん”などが登場する「白戸家(ほわいとけ)」シリーズがすでに広く知られており、好感度1位は3年連続となる。さらに、8月から放映を開始した、SMAPの5人が「The Loco-Motion」の音楽に合わせて登場するCMは、月例CM好感度調査の観測史上最高スコアを記録したという。
2位はKDDI、3位がNTTドコモとなった。こちらは2008年度と順位が逆転。激しい順位争いがあったもようだ。KDDIは嵐を起用し、端末ラインアップをアピールするCMを中心に、笑福亭鶴瓶さんや土屋アンナさんを起用し、新サービスを訴求するユニークなCMなども展開した。NTTドコモは堀北真希さん、松山ケンイチさん、堤真一さん、劇団ひとりさん、山崎努さんや成海璃子さんらが端末を、爆笑問題がサービスや品質をアピールするCMをよく目にした。
順位(前年) | 広告主名 | 商品名 | 代表作品名 |
---|---|---|---|
1(1) | ソフトバンクモバイル | SoftBank | SMAP大移動 |
2(3) | KDDI | au | 朝のはじまり |
3(2) | NTTドコモ | NTT DoCoMo | 家族だから(家族の通話無料) |
4(新) | ロッテ | Fit's | 噛むとフニャン |
5(404) | 任天堂 | ニンテンドーDSi | 衣装 |
6(17) | 日本コカ・コーラ | ファンタ | ファン太郎が行く 俺たちのサイダー |
7(9) | サントリー | ボス | 歌うCA |
8(64) | キリンビール | キリン一番搾り生ビール | 夏・サーバー |
9(新) | アフラック | もっと頼れる医療保険 新EVER | まねきねこダック 登場 |
10(13) | 東日本電信電話 | フレッツ光 | 大忙し |
こうしてみると、携帯電話キャリアのテレビCMは、近年非常に強力な存在感を放っていることがよく分かる。キャリアのCMは、1日のなかでもそれなりの比率を占めていると思われ、テレビを見る人ならおそらく1日に1回以上見ていることだろう。
また、ケータイゲームのCMが増えた点は、2009年度の特長の1つとCM総合研究所は指摘。SNSとゲームで会員を増やしたグリーやアイア、ディー・エヌ・エー、リュックがCM-Branding評価のTop1000内で台頭が目立ったという。
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