ポータブルWi-Fiは、出荷時状態でNTTドコモのデータ通信向けISPサービス“mopera U”の「定額データプラン」用アクセスポイントに接続するよう設定されている。もちろん、このほかの定額データプラン向けISPを利用する場合など、任意のAPN(アクセスポイントネーム)を設定することで、mopera U以外の定額データプラン用、あるいはFOMAパケット通信用の従量アクセスポイントにも接続できる。
FOMAパケット通信用のID/パスワードの認証(PDP認証)方法は「PPP認証」と「IP認証」の2種類あるが、そのうちの「IP認証」のみに対応する。比較的新しいアクセスポイントはたいていIP認証に対応している。
そして、多くのユーザーが気になる「SIMロック」の有無について、こちらは「あり(SIMロックあり)」である。ファームウェア上でSIMロックがかかっており、FOMAカード以外(例えばイー・モバイルやソフトバンクモバイル)のSIMカードを差しても利用できない。
(5月27日 編集部追記)※以下のテストは、最終仕様決定前の試作機で行ったものです。改めて問い合わせたところ、市販される製品版では「これらが使用できる保証はない」という回答でしたので、一部誤解を招く恐れのある表記を修正しました。
とはいえ、NTTドコモのFOMAネットワークを用いるMVNOのサービスではどうだろう。例えば、日本通信の「b-mobile3G/SIM」やウィルコムの「WILLCOM CORE 3G」などは、サービスを利用するためのSIMカードとして、FOMAカードそのものが発行されている(2010年5月現在)。
手始めに日本通信の「b-mobileSIM」とウィルコムの「WILLCOM CORE 3G」(HYBRID W-ZERO3の購入時に契約したもの)用、2つの“FOMAカード”を使用してみた。これらはどちらもIP接続認証に対応している。
今回の試作機では、それぞれのAPNを正しく設定することで接続できることを確認した。同様に、ドコモのFOMA音声端末で「パケ・ホーダイ ダブル」または「パケ・ホーダイ シンプル」を契約したFOMAカードでの「128K通信」での接続も行えた。
(※注 今回の評価は最終仕様決定前の試作機で行っております。ハードウェアおよびソフトウェアの仕様・機能は、製品版と一部異なる可能性があります)
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