ドコモが展示している体温ハートは、圧力、脈拍センサーと発熱体を内蔵した専用デバイスで、お互いの心理状態を“感覚”で共有できるのが大きな特徴。説明員によると、言葉を伝えずに相手を感じられるという、これまでにない形のコミュニケーションを目指したという。
ハート型のボディ先端部には、感圧センサースイッチがある。底面の小さい穴は脈拍センサーとなっており、裏面には発熱体と充電用のMini USB端子を備えている。表面の脈拍センサー下にLEDがある。
体温ハートはBluetoothで音声端末と接続するので、利用する場合は自分と相手のどちらにも、体温ハートとペアリングした音声端末が必要になる。
利用の流れは、まず体温ハートに搭載されている各種センサーで「体温」「脈拍」「圧力センサーを握る強さ」などを計測して生体情報を取得。これをデータ化して自端末にBluetoothで送り、ネットワーク経由で自端末から相手側の音声端末に送信。最後にBluetooth経由で相手の端末から体温ハートへ送信する。送られたデータから心理状態を推定し、相手は体温ハートを見たり握るだけで、バイブ・LED・温もりなどから、相手の心理状態が分かるというわけだ。
体温ハートはTwitter、YouTubeとの連携も可能だ。「複数のハートが点滅し、心音の鳴る動画」がYouTubeに用意されており、アプリ経由で計測結果をTwitterにつぶやくと、送信者の計測結果に近い動きをする動画のURLをつぶやける。感覚だけでなく視覚からも自分の心理状態を理解してもらえるので、離れた相手に自分の存在を感じてもらうという用途が想定される。
体温ハートの利用料金については、「パケ・ホーダイ、または専用の料金プランを用意することも検討している」(説明員)という。
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