「BRAVIA Phone S005」は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズがau向けに投入する3世代目の「BRAVIA Phone」だ。今夏に投入された「BRAVIA Phone S004」のターゲットユーザーを仕切り直したマイナーチェンジモデルに相当する。
S004は「どちらかというと男性をターゲットに据えたカラーリング」(説明員)だったのに対し、S005では「女性をターゲットに据えたカラーリングに変更した」。S005のプロモーションカラーであるビビッドレッドは「BRAVIAを象徴する色として、お客様からの強い要望に応えて投入することにした」という。

こちらはS004(写真=左)。S005ではBRAVIAロゴが上方に移動して、彫り込みがなくなっている。デュアルオープンスタイルもS004から継承している。S005のプロモーションカラーであるビビッドレッドは、ユーザーの強い要望に応えて投入する。この鮮やかな赤はBRAVIAを象徴する色として「BRAVIAレッド」と呼ばれることもある(写真=右)本体の各種ボタンやスロットなどの配置もS004同様で、Wi-Fi WINは秋冬モデルの対応機種では唯一、標準装備ではなくmicroSDスロットにWi-Fi WINカード(別売)を挿入して利用可能になる。IPX5/IPX7等級の防水性能もS004と同じだ。

裏面には、FeliCaポート、モノラルスピーカー、810万画素のCMOSカメラが配されている(写真=左)。防水パッキンは、バッテリーカバーではなく、専用のプラスチックのフタにある(写真=右)。バッテリーもS004との共通品で、容量は930mAhS004との大きな違いは、2010年秋冬モデルから開始する「WIN HIGH SPEED」(EV-DOマルチキャリア技術)に対応していることだ。WIN HIGH SPEEDでは、3本のキャリア(搬送波)をつかめた場合、下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsという、従来比で3倍の高速通信が可能になる。
3本のキャリアで通信できるのは「大都市圏と都道府県庁所在地(のWINエリア)が中心」(説明員)で、それ以外のWINエリアでは「2キャリアでの通信が中心となる」。2キャリア通信時は、単純計算で従来の2倍の通信速度になるが、「実測ベースでは他社のHSPA通信と遜色のない通信が可能になる」という。動画を確認すると分かるが、送受信するデータが大容量であるほど、通信速度の体感差が大きく感じられる。
ちなみに、CEATEC JAPAN 2010で披露された、S004そっくりのWIN HIGH SPEEDのデモ機は「S005をS004の外装でカモフラージュしたテスト機。外装が変わると“別機種”になってしまうので、技術適合を別途通したもの」(説明員)だという。
「ダウンロードフォント」にも対応しており、標準3書体(LIM丸ゴシック体、イワタUD新聞明朝体、モトヤパーチ3)に加えて、ソニー・エリクソンの公式サイト「PlayNow」から4つの書体をダウンロードできる。なお、ダウンロードフォントは漢字には対応しておらず、漢字は出荷時設定フォントでもあるLIM丸ゴシック体で表示される。
プリセットされている電子ブックは2冊から12冊に増強し、女性向けのコンテンツをそろえた。コミックだけでなく、実用書も充実している。そのほか、ゲームを含めて15種類のEZアプリ(BREW)をプリセットした。S004でもお馴染み、「バーバーパパ」の待受画像、デコレーション絵文字、デコレーションピクチャも用意されている。なお、S005購入者向けにバーバーパパのグッズが当たるキャンペーン(外部リンク)も展開される。



アプリは標準で15種類、個別ダウンロードリンク入りのものが5種類ある(写真=左端、左中)。データフォルダは800Mバイト。そのうち約24%がプリセットコンテンツで占有済みだ(写真=右中)。「バーバーパパ」のプリセットコンテンツ(写真=右端)文字入力システムは、色付き単語や語句、デコレーション絵文字の予測変換に対応した「POBox Pro 4.0E」が採用されている。デコレーションメールを高速に作成できる「クロスデコパレット」も健在だ。
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