KDDIが10月18日、auの2010年秋冬モデル8機種と、2011年春モデル6機種を発表。10月下旬から順次発売する。あわせて、iidaの2機種と周辺アイテム「LIFE STYLE PRODUCTS」も発表した。
秋冬モデルと春モデルの計14機種は、2009年夏モデルと同じく、いずれも防水性能に対応している。EV-DO Rev.Aのキャリア(搬送波)を同時に3本まで利用して通信をする「EVDOマルチキャリア」を採用した「WIN HIGH SPEED」搭載モデルも投入し、対応エリアで下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの高速通信が可能になる。カメラ、AV機器、G'zOneブランドの端末もそろえ、auケータイの集大成ともいえるラインアップとなっている。
カメラブランドを冠したモデルは3機種を投入する。「EXILIMケータイ CA006」は720×1280ピクセルのハイビジョン動画の撮影が可能になった。1410万画素CCDカメラを備える「AQUOS SHOT SH010」は「Picasaウェブアルバム」との連携機能を採用。「Cyber-shotケータイ S006」は、1620万画素カメラにソニー独自の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を装備した。
G'zOneシリーズの最新モデルとして、「G'zOne TYPE-X」も登場する。防水、防塵、耐衝撃性能に原点回帰のデザインを取り入れ、13.2MピクセルカメラやWi-Fi WINを備えるなどスペックの高さにもこだわった。
ミドルクラスのモデルは、WIN HIGH SPEED対応の「BRAVIA Phone S005」、7色のカラーバリエーションを用意した「SH009」と、9.6M CCDカメラを搭載した「SH011」、「ワンアクション・オープン」ボタンやビジネスで役立つアプリが特徴の「T005」と、イルミネーションとメール機能にこだわった「T006」、スリムボディに7色のイルミを備えた「K007」を投入する。
S005、S006、T006はWIN HIGH SPEEDに対応するほか、1GHzのチップセット「Snapdragon」も搭載している。3機種ともプラットフォームはKCP3.0。
エルダー層向けには、通話機能を強化したソニー・エリクソン製「URBANO MOND」と、メールとカメラの使いやすさにこだわった「簡単ケータイ K008」を用意。800MHz帯の周波数再編に伴う移行を促進するモデルとして、Pantech&Curitel製のベーシック端末「PT002」を投入し、法人ニーズに応える「K006カメラなしモデル」もそろえた。
G'zOne TYPE-X、CA006、SH010、S005、T005、SH009、URBANO MONDは、10月19日にKDDIデザインニングスタジオで展示を開始する。
iidaの新モデルは、吉岡徳仁氏がデザインした「X-RAY」と、2009年4月に発売した「G9」の後継機「G11」を発表。X-RAYは11月中旬以降、G11は2011年3月以降に発売予定。
X-RAYは、ケータイの内部をデザインすることで、プリント基板や集積回路が透けて見える「透明なかたち」を具現化したモデル。背面には7×102ドットマトリクスのLEDディスプレイを装備している。岩崎一郎氏がデザインしたG11は新開発のASC(Anti-Stain Coating)塗料を採用し、指紋や汚れの付きにくいボディを実現。通話用の物理キーやセンサーキーをディスプレイ面に備えるなど、スライド端末としての操作性も向上させた。
X-RAYとG11のプラットフォームはKCP3.0で、WIN HIGH SPEEDもサポートしている。
周辺アイテムのLIFE STYLE PRODUCTSは、X-RAY専用アイテムとして、アクリルスタンド「X-RAY SOLID STAND」、X-RAYの着信ランプがクリスタル調に光る「X-RAY CRYSTAL CHARM」、クリーナー機能も備えたケース「X-RAY CLEANER CASE」を用意。「iida AWARD 2010」の受賞作を商品化した「AC Adapter KiiRoll」「AC Adapter WORLD OF ALICE」「koyubitoring」のほか、コードホルダー「mottemon」と「playful kitten」も発売する。
あわせて、KDDIは全世界の学生を対象とした第2回のデザインコンペ「iida AWARD 2011」を開催する。ワークショップを行いながら、2011年以降、LIFE STYLE PRODUCTSとして製品化していく予定だ。
X-RAYとLIFE STYLE PRODUCTSのアイテムは、10月19日からKDDIデザイニングスタジオで展示される。
製品名 | 主な特徴 | 詳細記事 | 写真記事 |
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G'zOne TYPE-X | IPX5/IPX8の防水性能+IP5Xの防塵性能+MIL規格準拠の耐衝撃性能を搭載。1295万画素カメラ、3.2インチフルワイドVGA液晶、Wi-Fi WIN、Bluetooth対応など高いスペックを実現。11月下旬以降発売予定 | 詳細記事 | 写真記事 |
EXILIMケータイ CA006 | EXILIMケータイでは初めて720pのハイビジョン動画撮影に対応。カメラは13.2Mピクセルで、「超解像デジタルズーム」にも対応。防水、Wi-Fi WIN、Bluetoothもサポート。12月上旬以降発売予定。 | 詳細記事 | 写真記事 |
AQUOS SHOT SH010 | 14.1M CCDカメラを搭載した防水ケータイ。3.4インチディスプレイはタッチパネルに対応しており、カメラやWebサイトを直感的に操作できる。GoogleのPicasaと連携したフォトアップ機能も用意されている。11月中旬以降発売予定。 | 詳細記事 | − |
BRAVIA Phone S005 | 1GHzのチップセット「Snapdragon」を搭載。コマ数4倍の「モーションフローLite60コマ」により、なめらかな映像でワンセグを楽しめる。Wi-Fi WIN、防水、グローバルパスポート(CDMA+GSM)、「WIN HIGH SPEED」に対応。11月上旬以降発売予定。 | 詳細記事 | 写真記事 |
T005 | ワンプッシュで本体を開ける「ワンアクション・オープン」を採用。名刺リーダーやワンプッシュ読メール、電子辞書など、ビジネスシーンで役立つ機能が豊富。防水性能にも対応。11月上旬以降発売予定。 | 詳細記事 | 写真記事 |
SH009 | 7色のバリエーションを用意したコンパクトな防水ケータイ。入力した文字から自動で絵文字やデコメ絵文字を作成する機能や、絵文字読み変換機能を用意。カメラは800万画素CCDを装備。10月下旬以降発売予定。 | 詳細記事 | − |
URBANO MOND | 「はっきりモード」「ゆっくりモード」「自動音量調整」「ノイズキャンセル」など、優れた通話機能を搭載。グローバルパスポート(CDMA+GSM)にも対応。メタルパネルの採用で深みのあるデザインを実現。10月下旬以降発売予定。 | 詳細記事 | − |
K006カメラなしモデル | カメラと外部メモリのない法人向けの防水ケータイ。オートロックやとじるとロック、遠隔データ消去など、セキュリティ機能も充実している。法人向けアプリもプリセットしている。10月下旬以降発売予定。 | 詳細記事 | − |
製品名 | 主な特徴 | 詳細記事 | 写真記事 |
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Cyber-shotケータイ S006 | ケータイでは世界初の1620万画素CMOSカメラを搭載。ソニーの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」により、夜景や暗所でも鮮明に撮影できる。タッチパネルを搭載し、カメラやフォトビュワーなどを直感的に操作できる。「WIN HIGH SPEED」に対応。 | 詳細記事 | 写真記事 |
T006 | 約4000個の絵文字やデコメ絵文字の読み変換機能や予測入力機能などを採用し、メール機能を強化。1GHzの高速CPUも搭載。イルミネーションは36パターンあり、着信やメールを鮮やかな光で知らせてくれる。「WIN HIGH SPEED」に対応。 | 詳細記事 | 写真記事 |
SH011 | 9.5Mサイズでの撮影時に4.8倍デジタルズームが可能な957万画素CCDカメラを搭載。曲面に多層膜コートを施したパネルと、金属調のフレームを採用して高級感を演出。キャラクターの生活を見られる待受画面「MobileMonckey」をプリセット。 | 詳細記事 | − |
K007 | 7色のイルミネーションを採用したスリムな防水ケータイ。イルミネーションは機能や季節のイベントと連動して点灯する。厚さ13.9ミリ、幅49ミリのスリムなボディに3.1インチフルワイドVGA液晶や8Mピクセルカメラを装備。 | 詳細記事 | − |
簡単ケータイ K008 | 「音声読み上げ」「音声認識機能」「光で操作ナビ」が通常モードでも利用可能に。「はっきり通話」「ゆっくり通話」「ノイズキャンセル」など快適な通話ができる機能も充実。防水性能にも対応。 | 詳細記事 | − |
PT002 | 使いやすさにこだわったベーシックモデル。3.0インチのワイドQVGAディスプレイと、着信をすぐに確認できるサブディスプレイを搭載。防水性能や「かんたんモード」「ドームキー」も採用。 | 詳細記事 | − |
製品名 | 主な特徴 | 詳細記事 | 写真記事 |
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X-RAY | “透明なかたち”を具現化した、吉岡徳仁氏デザインのiida端末。内部のプリント基板や集積回路もデザインされている。7×102マトリクスのLEDサブディスプレイを搭載。「WIN HIGH SPEED」にも対応している。 | 詳細記事 | 写真記事 |
G11 | iidaファーストモデル「G9」が進化。新開発のASC塗料を採用し、触感性、耐汚性、耐指紋性の向上を図った。ディスプレイ面には簡単な操作ができるタッチセンサーを用意した。「WIN HIGH SPEED」にも対応。 | 詳細記事 | − |
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