商品化されたら面白そう――「iida AWARD 2010」で集まった作品たちふぉーんなハナシ(1/2 ページ)

» 2010年02月02日 19時47分 公開
[田中聡,ITmedia]

 32校の大学生と大学院生を対象とした、iidaの周辺アイテム「LIFE STYLE PRODUCTS」のデザインコンペ「iida AWARD 2010」では、全117作品の中から「WORLD OF ALICE」「Chocolate cookie」「koyubito」の3作品が受賞した。1月28日のiida春モデルの発表会では、これら3作品以外にも最終選考に選ばれた14作品が展示されていた。いずれも既存の商品にはない新しい発想を採り入れたアイテムばかりなので、ここで紹介したい。

photophotophotophoto 「koyubito」(左端、左中)と「Chocolate cookie」(右中、右端)
photophotophoto 「WORLD OF ALICE」。3作品とも、学生とワークショップを行いながら、2010年以降の商品化を目指す。なお、「現状の形のまま商品化されるかは未定」(KDDI)

 「メールの付箋紙」は、手紙の形をした付せん紙をストラップにしたもの。メールと相反する「手書きの手紙」に着目し、ケータイメールにはない温かいつながりを提案する。作者は岡山県立大学大学院の大野博利さん。

 「kishimen」は、ケーブルが曲がるという独特の形状を実現したACアダプター。周りのものに巻き付けることもでき、邪魔なケーブルがデザインの一部となっている。作者は千葉工業大学の浅野達哉さん。

 「ALMO」は使用済みケータイ用のケースという一風変わった作品。アルバムに写真を入れるよう感覚で、これまでに使ったケータイを保管できる。作者は名古屋市立大学大学院の落合章吾さん。

photophotophoto 「メールの付箋紙」(左)、「kishimen」(中)、「ALMO」(右)

 「ジューデンジュエリー」は“充電できるジュエリー”をコンセプトに考案されたACアダプター。コード部に装飾を施し、ジュエリー感覚で使用できる。作者はナバ ヌーヴォ アカデミック ディベッレ アルティ ミラノの今井幹雄さん。

photophoto 「ジューデンジュエリー」

 「ANAMAL」は動物をモチーフにしたイヤフォン。通話中に点灯するランプのように、自分からは見えない部分だからこそ、こだわってほしいという思いが込められている。会場ではリス型のイヤフォンが展示されていた。作者は慶応義塾大学の中川諒さんと千葉大学大学院の岩原一平さん。

photophoto 「ANAMAL」

 「ジュウデンワ」は、ケータイを充電できる透明の卓上ホルダ。固定電話の受話器を連想させる形や透明なカラーなど、これまでのケータイ向け卓上ホルダにはないデザインを実現している。作者は首都大学東京の藤井正雄さん、九州大学大学院の平山広孝さん。

 「sora to sora」は、プラグの周辺が「空」や「宇宙」をイメージしたカラーで点灯するACアダプター。暗くなりがちなコンセント周りに明るさが加えられている。作者は京都精華大学の小椋聡介さん。

photophotophoto 「ジュウデンワ」(左)と「sora to sora」(中、右)

 「illuminate」は、ケータイのディスプレイを照明の光源にするACアダプター。蛍の光を待受画面に表示するなど、オリジナルのデジタルコンテンツと連動した照明を作成できる。作者は金沢美術工芸大学の三宅諒さん。

 「ribbon」は、ACアダプターなどのコードを収納できるテープ。リボンのように結ぶことで見た目にもきれいに収納できる。作者は京都造形芸術大学の大角雅幸さん。

photophotophoto 「illuminate」(左、中)と「ribbon」(右)

 「In The Kitchen」はフォーク型のコネクタを採用したACアダプター。食器とケータイという、一見すると無関係なものを組み合わせた。作者はチュンアン大学校のLEE SEUNG RYUNさん、キョンヒ大学校のLEE KYU BOKさん、ハンヤン大学校のHAN KI SUNGさん。

 「hanahira」は、ストラップ型のケータイクリーナー。コンセプトは「咲き誇れ my携帯」。ケータイはきれいでありたいという女性の気持ちを込めたという。作者は名古屋市立大学の山下利佳さん。

 「coin」は硬貨型のケータイクリーナー。ディスプレイをふくことで、スクラッチカードを削るときのような楽しさを味わえる。硬貨とほぼ同じ大きさなので、財布にしまっておけば、ストラップとして持ち歩く必要がなく便利だ。作者は千葉大学大学院の菅澤伯子さん、河合匠さん、津田桜さん、古谷亮さん。

photophotophoto 「In The Kitchen」(左)、「hanahira」(中)、「coin」(右)

 「macal」は化粧品を連想させるケータイクリーナー。「かわいい女性、美しい女性ほどきれいなケータイを持ち歩いてほしい」という気持ちを込めたという。作者は名古屋市立大学の矢野友紀子さん。

 「Bloom」は、充電中にケータイと充電器の接続部が点灯するACアダプター。接続部には花木のシルエットをあしらい、どの程度充電されたかが表示される。充電している様子を美しく見せるのが狙い。作者は昭和女子大学の久保友里恵さん。

photophoto 「macal」(左)と「Bloom」(右)
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