iPad用の専用ケースは、iPad本体を保護するだけでなく、iPadを斜めに固定したりするのに便利な構造となっていたが、iPad全体を覆うデザインだったため、周辺機器を利用する際には不自由なケースもあった。こうした反省からAppleは、iPad 2向けには専用の“カバー”を開発した。それがiPad Smart Coverだ。
Smart Coverは、磁石が付いた2軸のヒンジと折りたためるカバーで構成されており、iPad 2を使用しないときはディスプレイの保護カバーになり、使用時は開いて裏側にくるりと回せる。さらにカバー部分は折りたたむことができ、三角形に折りたたんでキー入力などがしやすいスタンドにしたり、iPad 2を立てかけておくためのスタンドにしたりできる。Smart Coverがどのように動くかは、AppleのWebサイト(http://www.apple.com/jp/ipad/smart-cover/)で体験できるので見てみるといい。

Smart Coverのヒンジ部には2本の軸があり、カバー部分はディスプレイ面を覆った状態から本体裏側に回した状態まで、スムーズに回転する。磁石とくっつく部分には保護シートが貼ってあり、本体を傷つけることなく着脱できる磁石を利用した着脱機構は、iPad 2本体の美しいデザインを保ったまま、必要に応じてカバーを付けたり外したりできるのが秀逸だ。Smart CoverをiPad 2の左側面に近づけると、特定の場所に吸い付くように張り付き、そのままカバーを閉じるとほとんどずれることなくiPad 2のディスプレイ面にぴったりと収まる。
またSmart Coverの開閉に合わせて、iPad 2本体はスリープから復帰したり、スリープしたりする。カバーを開ければホームボタンや電源スイッチに触れなくても自動的に画面が表示され、カバーを閉じればそれだけでスリープモードに移行する。余計な操作を一切することなく、カバーの開閉とiPad 2の動作状態がスムーズに連動しているのだ。
Smart Coverはポリウレタン製とレザー製の2種類を各5色ずつ用意。ポリウレタン製はグレー、水色、黄緑、オレンジ、ピンクというポップなカラーで、レザー製はグレー、ベージュ、ブラック、ネイビー、レッドの落ち着いた色合い。裏地はマイクロファイバーになっており、ディスプレイ面の汚れや指紋を拭き取ってくれるという心憎い仕様だ。
iPad 2の発売に合わせて投入される別売オプションの1つに、「Apple Digital AVアダプタ」がある。これはDockコネクタに接続して、iPadの画面をHDMI経由でハイビジョンテレビに出力できるケーブルだ。iPad 2上に表示されるすべての画面とすべての操作をテレビに映し出せるので、VGA出力に対応していないアプリの画面やiPadの画面そのものを映したいといったニーズにも応えられる。
Apple Digital AVアダプタは、DockコネクタとHDMI端子、それにUSBケーブルを接続するためのDockコネクタを備える。HDMI出力中でも、USBケーブルを接続すればiPadを充電でき、充電しながらプレゼンテーションをしたりもできる。米国での価格は39ドルと発表されている。日本でいくらになるかはまだ不明だが、入手しておきたいオプションの1つだろう。
「iPad 2」、日本ではソフトバンクモバイルが発売
iPhone 4よりも薄い!:さらに薄く、より高速に――アップルが「iPad 2」を発表
iOS 4.3アップデート、米国時間の3月11日から配信開始
アップル、iPad用「iMovie」「GarageBand」を公開
iPad Wi-Fi+3G(16GB)が実質0円に――「iPad for everybody」キャンペーン
孫社長「iPhoneとは全く別物」――ソフトバンク表参道で「iPad」発売セレモニー
本体価格は月々2220円から:ソフトバンクモバイル、「iPad」を5月28日に発売――専用プランも発表
「iPad」、ソフトバンクショップで5月28日午前8時から販売開始Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.