携帯各社で通信障害が発生――東北地方の地震で

» 2011年03月11日 17時04分 公開
[田中聡,ITmedia]

 3月11日に宮城県北部地方で発生した地震の影響により、一部の地域で通信障害が発生している。

 ドコモ端末は東北地方と関東地方を中心とした広範囲で、輻輳によりFOMAの音声通話が利用しにくく、圏外表示となる場合がある。また、停電などにより、FOMAの音声とパケット通信が利用しにくい状況となっている。ドコモは15時7分ごろから、東北地方と関東地方の発信について、一時的にネットワークの規制を実施している。

 au端末は現在、Eメール着信通知が受けられない状態になっているが、「新着メール問合せ」でEメールを受信することはできる。影響を受けているのは北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県、茨城県、群馬県、栃木県、千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、山梨県の一部地域。また、北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県の一部地域で、固定電話がつながりにくく、au one netなどのインターネットサービス、IP-VPN、WVS、Ether-VPN、ひかりダイレクト、メタルプラス、IPフォン、ケーブルプラス電話が利用できない状態になっている。ジャパンダイレクト、スーパージャパンダイレクトなどの国際付加サービスが、アルゼンチン、カンボジア、コスタリカ、メキシコ、スペインの一部対地で利用できない状態になっている。

 このほか、北海道地域の一部、東北地域、関東甲信越の一部、東海地域の一部auショップで臨時休業している店舗がある。その他の地域でも、羅災状況によって臨時休業している店舗がある。

 ソフトバンク端末は、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、群馬県、栃木県、千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、山梨県、静岡県の一部地域で利用しにくくなっている。

 イー・モバイル端末は、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県の一部地域で通信が不安定な状況となっている。北海道の一部地域における通信障害は、3月12日0時8分ごろに回復している。

 ウィルコム端末は、データ通信サービスと音声サービスの利用が困難な状況となっている。また同社は3月12日から3月13日(9時〜20時)まで、ウィルコムサービスセンターのデータ通信窓口(0120-921-157および157)業務の一部を停止する。総合窓口(0120-921-156および116)は通常どおり受け付けている。UQ WiMAXは東日本の一部エリアで通信障害が発生している。

 通信各社は現在、災害用伝言板を提供しているので、家族の安否確認に役立ててほしい。

各社の被害状況

 総務省の発表によると、3月11日23時30分現在、東北地方太平洋沖地震の被害により、NTTドコモの基地局約2250局、KDDIの基地局約1000局、ソフトバンクモバイルの基地局2513局、イー・モバイルの基地局402局が停波中。ドコモとソフトバンクは東北地方と関東地方で、KDDIは東北地方で通信規制を実施している。イー・モバイルは通信規制は行っていない。

 このほか、KDDIは東北・関東間の陸上・海底ケーブルが切断されており、東北以北と関東以西の間でのKDDI同士の全通信が不可能になっているという。

 またNTT東日本では、青森県の約1万回線、宮城県の約1万5000回線、福島県の約650回線に障害が発生。発信最大約50%、着信最大約70%の通信規制実施している。新潟県、長野県、山梨県、神奈川県以東17都県で、公衆電話を無料化した。NTTコミュニケーションズでは、仙台の中継回線が断。発信の通信規制も実施している。KDDIは約20万回線が利用不可。通信規制は発信のみ実施している。ソフトバンクテレコムはアナログ電話及びISDN 4800回線、専用線2000回線に障害が発生。岩手県、宮城県、東京都で通信規制を実施している。

 総務省が3月12日午前7時30分に発表した東北地方太平洋沖地震の被害状況情報によると、停波している携帯電話基地局の数が増加している。NTTドコモの基地局は3961局が停波。KDDIの基地局は約3800局が停波。ソフトバンクモバイルの基地局は3786局が停波。イー・モバイルの基地局は625局が停波中だ。

※各社の続報を追記しました。(3/11 19:10)
※NTTドコモとKDDIの続報を追記しました。(3/11 23:25)
※各社の被害状況を追記しました。(3/12 1:45)
※KDDI、イー・モバイル、ウィルコムの続報を追記しました。(3/12 09:22)

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