第4部 それは“スタンド能力”を持った携帯電話――ようこそ……ジョジョスマホの世界へNTTドコモに聞く「L-06D JOJO」(3/3 ページ)

» 2012年09月04日 18時18分 公開
[田中聡,ITmedia]
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F-MEGAを採用したのは「花京院になれるから」

―― ゲームは「F-MEGA」をプリインストールしています。ジョジョの作中に登場するゲームは他にもありますが、なぜF-MEGAを採用したのでしょうか?

鹿島氏 ゲームは当然、作品中に登場するものを選ぼうと考えました。野球(※第3部でF-MEGAの後にテレンス・T・ダービーと承太郎が対戦した「OH! THAT'S A BASEBALL)やポーカー(第3部でテレンス・T・ダービーの兄、ダニエル・J・ダービーと承太郎たちが対戦したポーカー)も考えてました。格闘ゲームや、PCでファンが作ったものをちゃんと作ってみるとか、すでに出ているゲームの移植版も面白いなと。あとは(触れたものを爆破できる能力を持つ)吉良のボンバーマン、仗助のアイスクライマーとか、クラシックゲームでキャラだけを変える案も検討しました。その中で重視したのが“世界観”。(作中でF-MEGAをプレイした)花京院になってみたいよねと。客観的にプレイするよりも物語に入っていける方がいいよねと。

―― 作中の人物になりきってゲームをプレイできるところが面白いと。

鹿島氏 やってみたくないですか? 読者と同じ気分だと思うんですよ。マンガは主人公に感情移入して読むところがあると思うんですけど、それと同じ体験をしてほしかったんです。実際ゲームはかなり難しいんですけど……。

―― 私も少し試したんですが、すぐにコースアウトしちゃいますね(苦笑)。

鹿島氏 コースなどは忠実に作ってもらいました。もともとガードレールがないので、じゃあ、なしで行こうと。あまり簡単すぎても面白くないので。

岡野氏 (作中のゲームと)見比べてもらうと、再現度が高いんですよ。違うのはスタート画面と車だけで、それ以外はほぼ同じです。

photophotophoto 第3部で花京院典明が、テレンス・T・ダービーと魂を賭けてプレイしたゲーム「F-MEGA」。練習用にコースを4周する「プラクティス」と、対戦用の「ダービー・ザ・プレイヤー」の2モードを用意(写真=左)。原作のコースも忠実に再現されている(写真=中)。ダービー・ザ・プレイヤーでは承太郎も参戦する(写真=右)
photophotophoto レース場も原作そのまま。ガードレールのない道がほとんどなので、ちょっとでも気を抜くと、すぐにコースアウトしてしまう(写真=左)。おなじみの加速トンネル。もちろん“あれ”も襲ってくる(写真=中)。ゲームをやめるときの画面。ダービーがスタンドで心を読むシーンをモチーフにしている(写真=右)

―― F-MEGAは、ドコモさんやLGさんが作ったものではない?

岡野氏 コンテンツプロバイダーさんにお願いしました。アプリの作り込みは外注しているところが多いんです。

―― iOSやAndroid向けにもジョジョをテーマにしたアプリはいろいろ出てますよね。

岡野氏 書籍のコピーとか、オフィシャルじゃないものが多いですけどね。

―― F-MEGAをはじめとした、ジョジョスマホのオリジナルコンテンツを一般向けに配信する予定はありますか?

岡野氏 するわけないじゃないですか(笑)。そうしたらコラボケータイを作る意味がないですから。コラボケータイにプリインしたコンテンツを配信することは、ほぼ……いや100%ないです。

 いよいよ次の第5部は最終回(原作どおり8部までなくてスイませェん)。コミック、予測変換、シークレットコマンド、そして気が早いが次期モデルへの意気込みを聞いていく。

→TO BE CONTINUED...

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