ショップの効率化を目指すドコモ/Googleのマルチデバイス調査で見えたもの/初音ミクARライブの狙い:石野純也のMobile Eye(7月8日〜19日)(3/3 ページ)

» 2013年07月20日 10時28分 公開
[石野純也,ITmedia]
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Xperiaのコラボモデルを盛り上げる初音ミクのARライブ

 ドコモは、16日から21日の期間中、19時30分から23時まで初音ミクのARライブイベントを開催している。このイベントは、9月下旬に発売される予定の「Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E」のプロモーションを兼ねたものだ。

photophotophoto 会場は、六本木ヒルズのメトロハット(写真=左)。地下鉄の駅に直結したエレベータのある内側にも、巨大なイラストが掲出されている(写真=中、右)

 スマートフォンや「PlayStation Vita」で専用アプリを起動し、カメラで六本木ヒルズの「メトロハット」に掲載された広告を写すと、約5分間のライブが見られる仕組みだ。埋め込まれたマーカーを認識して映像を表示する、ソニーの「SmartAR」を採用。技術面では、ソニー・コンピュータエンタテインメントが協力した。楽曲は、人気の高い「Packaged」が使用された。スマートフォン用アプリはAndroidのみだが、会場では端末の貸し出しも行っている。

 16日には、ドコモが報道陣にこのARライブを公開した。ライブの冒頭には、メトロハットに掲載された広告の中から初音ミクが飛び出す演出があり、空中を浮遊するステージの上でPackagedを熱唱。曲の終盤では、メトロハットの上に巨大な初音ミクが現れる、凝った構成になっている。元々がイラストやCGで描かれたキャラクターであるためか、映像には逆に不思議なリアリティがあった。

photophotophoto 目の前に広がる実際の風景に、初音ミクや初音ミクが歌うステージが重なる。大きな画面で見ると、まるで本当に初音ミクが目の前で歌っているようだ
photophoto 近くで写すと、その分映像も大きくなり迫力が増す。実際の角度も反映されるため、何度でも楽しめそうだ

 ここまで大規模なプロモーションイベントを開催した狙いはどこにあるのか。企画を担当したプロモーション部 岡野令氏は、「プロモーションとは呼んでいるが、販促のためのイベントというより、“祭り”にしたいという思いが強い。ファンの方に楽しんでいただき、実際に商品を買っていただいたとき、この記憶も含めて満足していただくことを目指した」と熱を込めて語る。

 Xperia feat. HATSUNE MIKUは、夏モデルの「Xperia A SO-04E」をベースにしたコラボモデル。背面カバーに初音ミクの髪が大胆に配置されているほか、ドコモはスペシャルサイト(http://dx39.net/)も開設している。サイト上では、端末のコンテンツとなるイラストやサウンドロゴを募集。こうした取り組みを行っているため、「現時点では内蔵コンテンツがどうなるのか、まだ決まっていない」(岡野氏)という。ボーカロイドとしてユーザー発信型のコンテンツを多数生み出してきた初音ミクと同様、ファンの手によって形が決まっていくというわけだ。

photophoto 限定3万9000台で、9月下旬に発売される「Xperia feat. HATSUNE MIKU」

 限定生産台数は3万9000台で、この数値も39(ミク)から取ったものとなる。需要や市場規模を計算したというより、ある意味“ノリ”で数字を決めたのも珍しい事例といえるだろう。ただ、コラボモデルは需給を見誤って数を作りすぎると、店頭でいつでも買える状態になってしまい、結果としてプレミアム感が薄くなってしまう。過去の例をふまえると、「Xperia feat.HATSUNE MIKU」の3万9000台も、筆者にはややチャレンジングな数値に見える。

 こうした見方に対し岡野氏も「今のファンの数だと3万9000台は厳しいかもしれない。だからこそ、新たにファンを増やさなければいけない」と語る。今後も、「そういうプロモーションを仕掛けていく」(同)といい、ARライブ以外の形でもあっと驚く企画を練っているようだ。このイベントは、21日まで行われている。土日に六本木を訪れる予定のある人は、スマホやPlayStation Vita片手に新しい形のライブを体験してみてもいいだろう。

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