Huaweiが生き残るには“革新的な技術”が必要――そのカギを握るのは?ファーウェイ・ジャパン副社長に聞く(2/2 ページ)

» 2013年12月25日 18時00分 公開
[田中聡,ITmedia]
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Ascend P6の中身はほとんどが日本製

―― Ascend P6は、確かにこれまでのスマートフォンから変わった印象を受けますが、主にどこで開発したのでしょうか。また、日本人スタッフの声を取り入れたこともあるのでしょうか。

ウー氏 本体カラーは日本で調査して上位に入ったブラック、ホワイト、ピンクを採用しました。ディスプレイパネルはジャパンディスプレイ、バッテリーはソニーなど、本体部品のほとんど日本製であることも、Huaweiが日本に研究施設を作った大きな理由です。ファーウェイ・ジャパンは日本でビジネスを展開していますが、海外から技術を持ち込むのでなく、日本の技術を取り入れて、日本の消費者へサービスを提供している。技術的に強い者同士が組んでいる状態ですね。

―― Accend P6は“紙”からインスピレーションを得たと聞きました。このデザインは、ほかのデバイスでも取り入れていくのでしょうか。

ウー氏 このデザインはスマートフォンに限らずタブレットにも応用していきます。Ascend P6のデザインは、グローバル市場でも受け入れられています。

―― Ascend P6は、2つのCを重ね合わせたデザインが印象的ですが、従来のAscend D2やAscend Mateなどのデザインも継続していくのでしょうか。

ウー氏 AscendにはD(Diamond)、P(Platinum)、G(Gold)、Y(Youth)という4つのシリーズがあります。それぞれに独自のデザイン言語がありますが、「格好いいスマートフォンを提供する」という共通したデザイン言語は変わりません。

―― Ascend P6は、世界でどのように評価されていますか。

ウー氏 中国、欧州、ラテンアメリカで非常にご好評いただいています。各地の市場アンケートの結果を見ると、「シンプル」「軽い」「一目見て欲しい」と思う人が多いようです。

「Appleに勝つ」という考えは持っていない

photo

―― スマートフォン、タブレット、モバイルWi-Fiルーター、デジタルフォトフレーム、さらには子ども向けケータイなど、なぜこれだけ多数のジャンルの製品を、日本で早く投入できるのでしょうか。

ウー氏 Huaweiの社員が新人研修で真っ先にたたき込まれるのが“お客様第一”です。Huaweiではどの分野の人とも、お客様中心の理念に基づいて仕事をしています。ただ率直に申し上げますと、日本市場でのHuaweiは規模が小さく、まだ成功には遠いので、謙虚な姿勢で、日本のユーザーが何を求めているかを学び続けたいと思います。

―― 日本のスマートフォンは「iPhone」が大きなシェアを占めていますが、Appleに勝つには何が必要だとお考えですか?

ウー氏 Appleを打ち負かすという考えは持っていません。1つ例を挙げると、N社のシェアはかつて世界1位でしたが、「どこかに負けたから」というわけではなく、自ら失墜していった感があります。同様に、M社も日本で高いシェアを持っていましたが、今では日本市場から撤退しつつある状況です。

 端末業界は1年に1回小さく変化して、3年に1回大きく変化する。変化が激しい業界なんですね。技術とユーザー体験は多様化しているので、1社だけが長い期間、トップシェアを持ち続けるのは難しいでしょう。ですので、全世界の端末メーカーにとって、生き延びることが一番の課題だと思います。もちろんHuaweiも例外ではありません。

photo iPhone 5sとAscend P6

―― Huaweiが生き残るには、何が必要ですか?

ウー氏 革新的な技術ですね。そのカギを握るのが、チップセットとディスプレイパネルです。Huaweiはチップセットの投資を拡大していますし、パネルについては日本に優れたパートナー企業がいます。端末の形態や(シェアの高い)OSが大きく変わらなければ、この2つの重要性は変わらないと思います。

―― 今、特に注目している市場はありますか。

ウー氏 世界初のLTE Category4端末を投入した日本は、戦略的な市場の1つです。日本におけるHuaweiは、ほかのメーカーや市場よりも半年から1年ほど先行しています。日本はHuaweiにとって重要で戦略的な意義を持った市場です。

―― 日本でブランド認知を上げるために、何が必要と考えますか。

ウー氏 (Pocket WiFiなど)個々の製品ブランドは高くても、Huaweiの知名度アップには結びつきませんでした。CEATECの広告では、これまでの製品ブランドとHuaweiを関連づける形で宣伝しましたが、1日や2日で変わるものとは思いませんし、長い期間かけてやらなければならないことは認識しています。ブランディングは長期的に取り組んでいきたいです。

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