アプリが多彩になり、さらに暗所に強くなった「Xperia Z3」のカメラ――iPhone 6 Plusとの比較も荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2014年11月11日 17時08分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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超豊富なカメラアプリの数々

 ついでにそれ以外のカメラアプリもさらっと。「サウンドフォト」は写真に音声を追加する「音声付き写真」を撮影できる機能。写真がしゃべります。動画よりファイルサイズが小さくて軽い。

 「ARファン」は新機能。ARエフェクトの発展系で、リアルタイムにアニメーションを追加して遊べる。それを静止画や動画として残すことができる。動画は1280×720ピクセルのHD動画で保存してみた。

photo いろんな物体を飛ばしたり絵を描いたりできる。バケツが面白かったのでバケツでばかり遊んでしまった
上からバケツが落ちてくる動画を撮ろうと思ったら操作をミスして(フリックして飛ばすのだ)、横からガコンと来ちゃってそれが面白かったので採用です

 「マルチカメラ」は複数のカメラを無線でつないで同時に撮影し、1枚のコラージュされた写真や動画を作る機能。XperiaやソニーのWi-Fi対応デジカメが必要だ。

 「フェイスインピクチャー」は最近ありがちな、メインカメラとインカメラで同時に撮影してインカメラの絵を貼り付けるもの。「フェイスイン」というだけあって顔がちょうど入るよう調整されているのがデフォルト。だが他のデザインも選べる。

photophoto これがデフォルト。フルHDサイズで記録される(写真=左)。サイズや位置は自由に変更できる。他のデザインも用意されている(写真=右)

 「4kビデオ」は文字通り4K動画を撮る機能。高画質だけど、インテリジェントアクティブモードは使えないしリアルタイムHDRも使えない。インテリジェントアクティブモードでブレのない動画を優先したい時は(歩きながら撮るとか)はフルHDがいい。端末をある程度固定してきれいな動画を残したい、という時にいいだろう。

4K動画で池の白鳥を

 ちなみにインテリジェントアクティブモードで歩きながら撮ったのがこちら。

片手にスマホを持って歩きながら撮ってるのだけど、安定していて素晴らしい

 「タイムシフトビデオ」は120fpsのハイスピードで撮影して部分的にスローモーションにして記録する機能。すでにおなじみかと。1280×720pの動画として記録される。

photo 撮影したあと、スライダーを調節して、どこからどこまでをスローモーションにするか指定する

 「Live on YouTube」はリアルタイムで映像をYouTubeに流す機能。「背景ぼかし」は1回のシャッターで被写体にピントが合っている写真と、大きくボカした写真の2枚を撮影し、両者を合成することで背景がボケた写真を撮れる機能。おおむねうまくいくけど、ちょっとエッジが微妙なことも。

photophoto 撮影後にボケ具合やボカし方をコントロールできるのが面白い
photo

 ARエフェクトはもうおなじみ。現実世界に3DのCGを重ね合わせた特殊エフェクト写真・映像を撮って遊ぶ機能だ。

photo 池の上に恐竜

 「タイムシフト連写」は超高速で61枚連写して後から最適なものを選んで保存できる機能。これももはやおなじみ。

photo シャボン玉が一番巨大な瞬間を
photo こんな感じ。画像は16:9の2070万画素となる(つまりフルHDサイズ)

 あとは「スイングパノラマ」や撮った写真の情報をWebで探す「Info-eye」など盛りだくさん。撮った写真をEvernoteに直接保存できるEvernoteは何気に便利。画像メモを資料としてちょっと残したいことってあるから。Evernoteを立ち上げる手間が省ける。それ以上はアプリをダウンロードして機能追加してください、ってことで。

2070万画素って数字を抜きにしてもなかなか良くできています

 ざっとZ3の数々のカメラ機能をチェックしてきたわけだが、アプリを追加することでカメラでもっと遊ぼうとか、カメラを「写真を撮る」のみならず、スマホへの画像情報入力装置としてもっと活用しよう、ってのはすごく分かるしいい方向性だ。もはやスマホはそういう製品である。

 単純なカメラとして見ても、普段の写真はプレミアムおまかせオートでだいたい済むし。スマホならではの気軽に撮る動画も、手ブレ補正が優秀だから快適だし。暗所での性能も前モデルより上がっている気がするし。

 2070万画素のスマホカメラとしてマニュアルモードで使いたい人にはあれこれ制限があって不満が出るだろうけれど(正直マニュアルカメラの使い勝手はもうちょっと上げられると思う)、デジタルズームと暗所に強くて写りが安定しているスマホカメラが欲しい人には全く問題なし。正直、Zシリーズを使う人ってほとんどが800万画素で撮っていることになると思うけど、それで困ることってまずないし、リアルに2070万画素を体感できる高画質が欲しいならちゃんとしたハイエンドカメラ(同じソニーのRX100シリーズとか)を買いましょうってことで良いんじゃないかな。

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