各キャリア2015年「年頭所感・挨拶」にツッコミ ━━4人の社長は新年に何を語ったのか石川温のスマホ業界新聞(1/3 ページ)

» 2015年01月16日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 毎年、年始には各キャリアの社長名義で年頭所感あるいは年頭挨拶が公表される。前年を振り返りつつ、新しい年をどのように攻めていくかの表明のようなものだ。

 今年も、この「スマホ業界新聞」では、それぞれの社長の年頭所感、挨拶にいろいろとツッコミを入れてみたい(ワイモバイルは年頭所感を出していないとのこと)。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2015年1月10日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


「石川温のスマホ業界新聞」バックナンバー

NTTドコモ・加藤薫社長

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年を振り返りますと、「新たな成長に向けた礎を着実に築く年」と位置づけ、邁進した1年でした。

 まず、料金に関しては、キャッシュバックを中心とした不健全な競争を変えるため、長期にご利用いただいているお客様やご家族でお使いいただいているお客様におトクにお使いいただける新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」を他社に先駆けて昨年6月に導入いたしました。解約率の低下や、タブレットを2台目としてご利用されるお客様が増えるなど、お客様のご要望にしっかりとお応えすることができた結果と考えており、約1300万のお客様にご利用いただいております。

 ネットワークでは、昨年6月から、高音質で安定した通話が可能となる「VoLTE」を国内で初めて提供し、テレコミュニケーションの基本である音声通話サービスの品質向上に努めました。また、LTEエリアについても、今年度末にFOMAと同等のエリアとすべく着実に拡大しております。「フルLTE」による国内最速150Mbpsの高速通信と合わせて、お客様には、エリアの「広さ」「速さ」および「快適さ」を実感いただけるよう取り組んでおります。

 サービスでは、dマーケットに新たに「dマガジン」を加え、既に100万契約を超えるなど、大変ご好評をいただいております。dマーケット全体でも900万を超えるお客様にご利用いただいており、この1年で大きく成長いたしました。また、「hitoe」や「ドコッチ」などのウェアラブルデバイスを活用した新たなサービスのご提案や、各自治体と連携したコミュニティサイクルの推進などスマートライフの実現に向けて取り組んでまいりました。

 さらに、ドコモショップにおいては、日ごろの営業品質強化の取り組みが評価され、株式会社日経リサーチ主催の日経リサーチアワード「店舗の魅力で選ぶ〜ニッポンの店大賞2014」にて、「おもてなし魅力度第1位」を受賞しました。引き続き、お客様にご評価いただける店舗づくりに取り組んでまいります。

 今年は、昨年築いた礎を基に、「競争ステージを実際に変える年」とすべく取り組んでまいります。新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」をより多くのお客様にご利用いただけるように取り組むとともに、今年2月にサービス開始を予定している「ドコモ光」では、簡単・便利でリーズナブルをキーワードに、お客様の生活をこれまで以上に楽しくする新たなサービスを提供し、競争ステージを「サービスによる付加価値競争のステージ」へ変えていきたいと考えております。

 さらに、お客様に更に快適にドコモのサービスをご利用いただくため、3月には、国内最速となる最大225Mbpsの高速通信が可能なLTE-Advancedのサービスを開始する予定です。また、将来のトラヒック増加を見据え、通信混雑時につながりやすさを向上させる「ネットワーク仮想化」の取り組みを進めていくほか、最大10Gpbsの超高速通信が可能となる第5世代移動通信方式を2020年までにサービス提供すべく、研究開発に継続して取り組みます。

 この他にも、多様なサービスを実現することで、お客様の利便性向上や社会における課題解決に貢献していきたいと考えております。また、同時に、一層の事業の効率化を図り、経営体質を更に強化してまいります。

 ドコモは本年も、お客様一人ひとりのスマートライフのパートナーとして、お客様の生活が安心・安全、便利で快適になるように取り組んでまいります。

加藤社長の年頭所感を読んでみて

 NTTドコモにとって、2014年は非常に攻めた年だったと思う。まさか他社に先駆けて「カケホーダイ」を仕掛けてくるとは思わなかったし、VoLTEもきっちりとサービスインさせてきた。ただ、攻めすぎたせいか、収益面に大打撃を受けてしまい、目も当てられない状態なのは気の毒な気もする。

 当面の課題は「2月にドコモ光を始められるか」どうかだ。本来であれば、昨年12月にもサービスも発表したかったようだが、衆院選があったために頓挫。

 その後、いろいろなところから横やりが入り、NTTドコモの思うように発表できない様子だ。引っ越し需要など、2、3月は光回線の需要が大きくなるだけに、2月に始められるかがカギとなる。

 ただ、一方で自宅内に光回線をひき、オフロード効果が出てしまえば、パケット収入は減ってしまうだけに、NTTドコモとしては痛し痒しになりそうだ。

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