スマートフォンを中心にエコシステムを拡大――Huaweiの端末戦略:山根康宏の中国携帯最新事情(2/2 ページ)

» 2015年05月28日 12時19分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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 このようにHuaweiはスマートフォンのポートフォリオ戦略を大きく改革したことで、同社のブランド認知度を2013年の52%から2014年には65%まで向上させることができた。スマートフォンのブランドも2015年はAscendを廃止、4月に発表されたモデルは「Huawei P8」とメーカー名+型番という認知しやすいものに路線を変更している。消費者との直接の窓口となる店舗やサービスセンターも増やしており、Huaweiストアの数は2013年の398店舗から2014年には638店舗へ拡大。製品に実際に触れることのできる店舗の増加は同社製品の認知度向上に一役買っている。

photo リテールストアの拡大を急ぐ

スマートライフを実現する製品を提供

 Huaweiの端末事業は今や、大手メーカーと並ぶブランド力を持ったハイエンド製品をそろえるようになっている。だがこれからは端末をただ販売するだけではなく、スマートフォンを中心に人々の生活をより豊かにする「スマートライフ」の提供を目指していくという。その中核となる製品はもちろんスマートフォンであり、今後も新製品を積極的に投入していく。4月に発表したP8はカメラや独自のユーザーインタフェース(UI)「ナックル・センス」を搭載するなど、使いやすさを大きく高めた製品だ。

photo 「Huawei P8」はカメラなどの使いやすさをさらに進化させたスマートフォンだ

 しかしHuaweiが目指すのは、そのスマートフォンを中心に、個人データを保存・活用するクラウドサービスとのシームレスな連携や、ウエアラブルやスマートホーム製品との相互接続だ。それにより利用者の生活満足度を高める高度なユーザーエクスペリエンスを提供しようと考えている。

photo スマートフォンだけではなくクラウドやIoTとの相互接続によりスマートライフを提供

 ウェアラブル端末は金属ボディの「Huawei Watch」を2月に発表。またコネクテッド関連では自動車用の車載通信モジュールや、日本でも販売されているシガーソケット装着型のLTEルーターなども販売している。他には家庭用のルーターなどスマートホーム関連機器も製品ラインアップは豊富だ。これらの製品は今まで自社スマートフォンと接続し連携して使うことが考えられてきたが、最近ではパートナー企業と提携し、クロスプラットフォームでの利用も視野に入れている。

 例えばウェアラブル端末は米Jawboneや中Tencentとも提携を行っているし、車載モジュールは独Audiなどとパートナーシップ契約を結んでいる。そのために端末用アプリはオープンインタフェース化を進め、他業種との提携を進めている。

photo 2月に発表したスタイリッシュな「Huawei Watch」
photo アプリはオープンインタフェースで、他社製品やサービスとの連携を進めていく

 IoTやウェアラブル製品はこれから成長が期待できる分野だが、他産業からの参入も相次ぎ競争激化や差別化が難しくなっていく。Huaweiは自社スマートフォンを中心としたスマートライフを提供する製品を拡充するとともに、パートナー企業との提携を通じて端末事業の拡大を図ろうと考えているのである。

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