背面には、有効1310万画素のメインカメラを搭載している。昨今のAQUOSスマートフォンは、カメラ性能の強化にも力を入れている。リアルタイムHDRや、夜景+人物をバランスよく撮れる「NightCatch」など、昨今のトレンド機能はもれなく搭載しつつ、今回は「スーパースロー映像」にも対応した。フルHDの解像度では120回/秒、フルワイドVGAでは210回/秒で撮影でき、撮影した映像をフレーム補完技術により、フルHDでは1200フレーム/秒相当、フルワイドVGAでは2100フレーム/秒相当にして、最大70倍のスーパースロー再生が可能となる仕組みとなっている。肉眼では見えないほど細かい動きを再生できるので、いろいろな被写体を撮って再生すると、新鮮な発見があるかもしれない。
ソフトバンク向けモデルでは「AQUOS CRYSTAL X」から搭載された「エモパー」も搭載している。利用シーンに応じて、スマホが話しかけてくれる(あるいは、画面にメッセージを表示)機能だが、バージョンが「エモパー 2.0」へと進化し、ユーザーの好みを学習し、ユーザーに合った話題を選んで話しかけてくれるように進化した。また、従来は、自宅では音声で、外出時には画面表示という設定だったが、新型AQUOS Xxでは、イヤフォンを装着していれば、外出時にも声で話しかけてくれるようになった。
ホームアプリは、シャープ独自の「Feel Home」と「Google Nowランチャー」から選べる。「Feel Home」はアプリの画面とウィジェットの画面を左右フリックで切り替える構成。アプリの画面は縦スクロール操作で、編集の自由度も高い。一方、「Google Nowランチャー」はAndroid 5.0のベーシックなホームで、他メーカーのスマートフォンから機種変更した場合は、後者のほうがスムーズに操作できるかもしれない。
大画面ゆえに、本来は片手での操作には適していないが、「画面縮小モード」を使うと、片手でも操作できる状態になる。デフォルトでは、4型程度の画面サイズとなるが、大きさを調整することも可能だ。iPhone 6 Plusには画面表示を引き下げて、片手で操作しやすくする機能があるが、画面の横幅を狭くすることはできない。「大画面ながら片手で操作できる」ということも、AQUOS Xxのアドバンテージと言っていいだろう。
従来モデルから搭載されている、画面にミニアプリを表示して、複数のアプリを同時に利用できる機能も健在だ。画面が大きくなったので、従来以上に役立つ場面が多いはずだ。
新型AQUOS Xxは、VoLTEに対応し、防水、おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグにも対応。最大128GBのmicroSDも装着できる、現時点での「全部入り」と言っていい仕様だ。今夏、NTTドコモからは「AQUOS ZETA SH-03G」、KDDI(au)からは「AQUOS SERIE SHV32」という兄弟機種が発売される。AQUOS Xxと共通する機能は多いが、ZETAの画面サイズは約5.5型で、SERIEは約5.0型と、画面の大きさでは、AQUOS Xxがリードしている。画面の大きさを優先し、なおかつ安心感を得たい人にとっては、今夏の良い選択肢となるだろう。
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