iPhone 6 Plusとも比較――SIMフリースマホ「honor6 Plus」の実力を全方位チェック(2/3 ページ)

» 2015年07月21日 12時52分 公開
[島徹ITmedia]

長時間駆動の大容量3600mAhバッテリーを搭載

 バッテリーは3600mAhのものを搭載。ここ最近のAndroidスマホはハイエンドの製品でも3000mAh以下の製品がほとんどであることを考えると、かなり大容量だといえる。

 YouTubeのHD動画連続再生テストでは、画面の明るさを150カンデラ(honor6 Plusの場合70%)に統一し、Wi-Fi接続でYouTubeのHD動画を連続再生。iPhone 6 Plusよりは短いものの、2600mAhのGalaxy S6 edgeと比べると、honor6 Plusは容量の分だけ再生時間が長い結果になった。

YouTubeのHD動画連続再生時間
バッテリー容量 YouTube再生時間
honor6 Plus 3600mAh 9時間22分
iPhone 6 Plus(ドコモ) 2915mAh 11時間7分
Galaxy S6 edge(SCV31) 2600mAh 6時間53分

 付属の5V2A出力対応ACアダプターでの充電時間は、0%からフル充電まで2時間27分かかった。0%から50%までは58分だ。最近のスマホに多い、QuickCharge 2.0対応充電器を使って30分で約50%充電といった「急速充電」には対応していない。

LTEは郊外エリア向けの800MHz帯に非対応

 楽天モバイルをはじめ、多くのMVNO事業者はNTTドコモの回線を借り受けてサービスを提供している。だが、実際にドコモがサービスを提供しているすべてのエリアで利用できるかは、スマートフォン側の対応周波数が大きく影響する。

 honor6 Plusは、LTEの対応周波数は多くのエリアをカバーするB1(2100MHz帯)と東名阪をカバーするB3(1800MHz帯)に対応するが、郊外エリアをカバーするB19(800MHz帯)には対応していない。3Gは郊外エリアをカバーするB6とB19(ともに800MHz帯)に対応しているので、郊外エリアでLTEが使えなくても大半の場合は3Gなら利用できるはずだ。

ドコモ向けエリアの対応周波数(LTE)
周波数 2.1GHz 1.8GHz 800MHz 1.5GHz 700MHz
Band Band 1 Band 3 Band 19 Band 21 Band 28
対応状況 × × ×

ドコモ向けエリアの対応周波数(3G)
周波数 2.1GHz 800MHz
Band Band 1 Band 6 Band 19
対応状況

 最大通信速度は下り最大150Mbps(LTE Category4)に対応。VoLTEには対応していない。

Huawei独自の「Emotion UI 3.0」を搭載

 ホーム画面はHuawei製スマホ共通の「Emotion UI 3.0」を採用。一般的なAndroidのUIと違ってドロワーはなく、ホーム画面上に並んだすべてのアプリを並び替えたり、ウィジェットを追加したりしてカスタムする。どちらかといえばiOSの操作性に近い。

 プリインストールアプリとして、ホーム画面には楽天グループの「楽天市場」や「楽天Kobo」などのアプリがずらりと並ぶ。ドック部分には通話アプリの代わりに、楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズが提供する通話サービス「楽天でんわ」と、同グループのバイバーメディアが運営する無料通話アプリ「Viber」の両方を並べる念の入りようだ。通話対応SIMの利用なら楽天でんわアプリを使うと通常の通話を半額の10.8円/30秒にできるので、そのまま使うのもいいだろう。

photophotophoto 楽天グループのほぼすべてのアプリがプリインストールされている

 スリープ状態から片手親指だけで復帰する機能も搭載する。大画面モデルでホームボタンがやや押しにくいだけに、うれしい仕様だ。標準設定では無効になっているが、スリープ時からダブルタップでの復帰と、ジェスチャー操作でのアプリ起動を有効にできる。しっかりとタッチしないと反応しないが、反応が過敏でも誤操作の問題が出てくる。これはこれでいいだろう。

photophoto 画面のダブルタップやジェスチャーなど、片手持ちの親指だけでスリープを解除できる

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