iPhone 6s PlusのSIMフリーモデルを入手し、MVNOのSIMカードを挿して使ってみましたが、本当にキャリア契約に比べてお得なのか、あらゆる面から比較してみたいと思います。今回は、月額料金編です。
今回入手したiPhone 6s PlusはApple Store(ウェブサイト)で購入しました。ローズゴールドを迷わず選択し、容量は16GBです。価格は税込み106,704円。
去年発売されたiPhone 6 Plusとデザインやサイズはほぼ同じですが、カメラやプロセッサーが強化されており、写真の画質やレスポンスはかなり良好です。
現在、SIMフリーiPhone 6s PlusにUQ mobileのSIMカードを入れて使っています。
UQ mobileではiPhone 6s Plusへの対応を謳っていませんが、有志が公開した「iOS用APN構成プロファイルジェネレータ」を使って作成した構成プロファイルをインストールしました。この方法は非公式ですので、利用時には自己責任にてお願いします!
SIMフリーのiPhoneは対応周波数の多さから、ドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobile、ドコモ回線を使うMVNO、au回線を使うMVNOといった具合に、様々なMVNOのSIMカードを挿せるのが魅力。格安スマホの検証用に1台用意しておくのも、SIM通のコアな読者さんにはオススメです。
※対応する通信事業者の全ての周波数が使えるわけではないので注意は必要です。UQ mobileのように公式にサポートを表明していないMVNOもあります。
気になるのは、普通にキャリアで契約するのか、SIMフリーiPhone+格安SIMで使うかでどれくらい費用が異なるのかという点。今回はコストパフォーマンスの側面でSIMフリーiPhoneを考えてみたいと思います。
契約プランなどによって金額は大きく変わりますが、今回は以下のような条件を付けて比較します。
項目 | キャリア (3社平均) |
OCN モバイル ONE | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1,836円 | 2,340円 | |
ISP | 324円 | ― | |
データ通信料金 | 5,400円 | ― | |
本体価格 | 4,572円 | 4,986円 | |
割引 | -2,422円 | ― | |
合計 | 9,710円/月 | 7,308円/月 | |
大手3社は約9,700円、格安SIMは約7,300円と1ヶ月で約2,400円の差に。今回選択した大手3社の基本プランでは5分間までの通話は回数制限なく無料となり、キャンペーンなどを利用することで端末購入代金もしくは、月額料金をもう少し下げられる可能性があります。さらに金額に現れない部分としては、通信速度の安定性・街中にあるショップでのサポートなどが、大手3社のメリットとして挙げられます。
しかし、iPhoneをはじめとするApple製品のサポートに関しては、実はMVNOとキャリアショップに大きな差はほぼありません。というのも、Apple製品の故障に関する修理相談は基本的にAppleストア、もしくは認証店のみの受付けています。故障時の補償に関してもAppleが提供するAppleCare+ for iPhoneを購入している必要があります。これを利用すれば、MVNOでSIMフリーiPhoneを利用していても同等のサービスが受けられるので、ショップサポートという項目はキャリアの大きなアドバンテージになることはあまりないといえます。
こうした条件の違いも踏まえて、1ヶ月2,400円の差をどのように受け止めるかは皆さん次第だと思います。いずれにしても大きい買い物となりますので、後悔しないようにあらゆる角度から検討してみてください。
次回はサポートについて比べてみたいと思います。
お楽しみに!
(文:モバイルプリンス)
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