国内MVNO市場規模、2015年度末には4,000万回線へSIM通

» 2015年12月25日 06時00分 公開
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 12月8日、MM総研は国内MVNO市場の2015年9月末実績が3,642万回線に達し、昨年の同時期と比較し88.9%増加したことを発表しました。

グラフ 回線種別契約数の実績

 内訳を見ると携帯電話(3G/LTE)が1,065万回線、BWA(WiMAXおよびAXGP)が2,567万回線、PHSは10万回線という結果になっています。

 携帯電話カテゴリについて着目してみると、「格安SIM」という名称で一般的な認知の広がったMVNO各社のSIMサービスの契約回線数が引き続き大きく伸長したとのこと。NTTコミュニケーションズ、IIJ、ビッグローブが市場の牽引役としての役割を果たし、それを追いかける形でU-NEXTや楽天モバイル、ケイ・オプティコムがシェアを伸ばしていることが明らかとなったとか。

グラフ 独自サービス型SIMの市場規模

 さらにMVNOのSIMサービスについて、キャリア契約を含めた市場全体での構成比は11.1%と以前と低いものの、2014年9月末で230.5万回線だったのに対し、2015年9月末では405.8万回線と昨年比で76.1%増加。この背景には「SIMフリー端末の増加」と「販売チャネルの拡大」という2つの要素が貢献したとしています。

 「SIMフリー端末の増加」については、海外メーカーの1万円前後から2万円程度のローエンドモデルが主流でした。しかし今年に入りキャリア端末でお馴染みのシャープや富士通、ソニー、京セラといった国内大手メーカーから性能が良く、キャリアで買うよりも比較的安価なミドルレンジモデルが販売されました。また、ASUSやHuaweiといった海外メーカー製のミドルレンジモデルもヒット。「販売チャネルの拡大」では、ビックカメラやヨドバシカメラに専用のカウンターを店頭に設置し、さらに即日MNPに対応したうえでSIMフリー端末とSIMカードがセットになった「格安スマホセット」のラインアップが充実したことが需要喚起に繋がったと考察しています。

 詳細については2016年1月末刊行の「M&Dレポート16年2月号」にて全文掲載予定とのことです。

(文:SIM通編集部)

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