「iPhone SE」の予想、どこまで当たった?――答え合わせをしてみた

» 2016年03月22日 18時58分 公開
[田中聡ITmedia]

 「iPhone SE」が正式に発表された。発表前からさまざまな情報が飛び交っており、ITmedia Mobileでもその内容をベースにiPhone SEの詳細を予測してみたが、どこまで当たったのか“答え合わせ”をしてみたい。

iPhone SE 「iPhone SE」

製品名は「iPhone 5se」? 「iPhone SE」?

発表前の予想

 製品名は、当初「iPhone 6c」「iPhone 5se」などと予想されていたが、製品名は数字を含まない「iPhone SE」が有力なようだ。

実際の発表

 製品名は予想通り「iPhone SE」だった。

デザインやカラーバリエーションは?

発表前の予想

 外観は側面にエッジカットを施したiPhone 5sとは異なり、iPhone 6/6sと同様のラウンド形状になるといわれている。

 カラーバリエーションは、シルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールドの4色展開になる可能性が高い。

実際の発表

 外観はiPhone 5sと全く同じデザインとなり、予想が外れた。サイズも全く同じなので、5sのケースを使い回せるというメリットはあるが、「iPhone 5sのアップデート版」が強調されたのは否めない。

 カラーは予想通り、シルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールドの4色展開となった。

iPhone SE iPhone SEのカラーバリエーション。左からスペースグレイ、ローズゴールド、シルバー、ゴールド

スペックはiPhone 6s相当?

発表前の予想

 スペックについては、iPhone 6sに近いものになりそうだ。心臓部でもあるプロセッサには「A9」、各種センサーの処理を行うモーションコプロセッサには「M9」を採用し、「Apple Pay」を利用するためにNFCもサポートするという。

 画面を強く押し込むことでショートカットやプレビューなどが可能になる「3D Touch」は、iPhone SEではサポートしないといわれている。指紋認証ができる「Touch ID」は今回も搭載されるだろうが、このタイミングだと、iPhone 6sと同じく、5sよりも認証速度の増した第2世代のセンサーである可能性が高い。

 ストレージは、16GBと64GBの2種類になるとみられている。ただ、iPhone SEのアウトカメラは1200万画素で、4K動画の撮影が可能になるそうだ。

実際の発表

 おおむね予想通りの内容で、iPhone SEにはiPhone 6s相当の機能が詰め込まれている。「A9」と「M9」の搭載、NFC(Apple Pay)のサポート、16GBと64GBの2モデル、4K動画撮影が可能なカメラは1200万画素、3D Touch非対応――は合っていた。

 1つ違っていたのは指紋センサーのTouch IDが第2世代ではなく、iPhone 5sと同じ第1世代のものだったこと。iPhone 6s/6s PlusからSEに変更した人は、認証スピードが遅いと感じるかもしれない。

価格はどの程度?

発表前の予想

 iPhone SEの価格は400〜500ドルが予想されるという。日本円にすると約4万5000〜5万7000円だが、3月18日時点のiPhone 5sの価格(SIMロックフリーとY!mobile版)が5万8800円(16GB)、6万4800円(32GB)なので、これより安くなるとは考えにくい。スペックが6sに近いのなら、6万〜7万円台あたりが妥当ではないだろうか。価格はいずれも税別。

実際の発表

 価格は16GBが5万2800円(米国では399ドル)、64GBが6万4800円(米国では499ドル)※いずれもSIMロックフリー版で税別。実際の為替レートよりはやや高めに設定されているが、それでも予想した6万〜7万円台よりは安い。さらに、16GBは直前まで販売されていたiPhone 5sよりも安く、5sの32GBとSEの64GBが同じ価格だ。

iPhone SE iPhone SE(SIMロックフリー版)の価格

iPhone 5sの扱いはどうなる?

発表前の予想

 iPhone 5sのSIMロックフリーモデルは日本でもまだ販売されているが、iPhone SE発売後は、5sは値下げされるか、販売を終了する形になりそう。

 iPhone SEが発売されてもY!mobile版iPhone 5sの販売は継続するだろうが、実質価格が2400円からと既に安いので、一括価格が値下がりする可能性は低そう。

実際の発表

 AppleのオンラインストアからiPhone 5sは消え、iPhone SEと入れ替わる形となり、日本で新品のiPhone 5sを購入できる先はY!mobileのみとなった。ソフトバンクによると、Y!mobileでのiPhone 5sの販売は当面は継続するとのことだが、価格変更の可能性について尋ねたら、「ゼロではない」とのこと。Y!mobileの5sを狙っている人は、iPhone SEの価格が発表されるまで待った方がいいかもしれない。

iPhone SE AppleのオンラインストアからiPhone 5sが消えた

SIMフリー市場に与える影響は?

 こちらは別記事でまとめたい。

まとめ

 製品名、カラーバリエーション、おおまかなスペックは事前のうわさや予想通りだったが、ボディー形状がiPhone 5sと全く同じであること、価格が5〜6万台だったのは予想外だった。

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