一見するとすごく便利そうなスマホペイだが、以下の通り注意事項・制約事項がある。
スマホペイで買い物をすると、ポイントが付与されない上、各種値引きやクーポンも適用できない。そのため、代替措置として実証実験期間中は購入翌月末に購入金額100円(税別)あたり3ポイント(通常の3倍)の「Pontaポイント」または「dポイント」を付与する。付与されるポイントは、ローソンIDにひも付いているものとなる。
酒類の販売については「今後法令との整合性を考慮しつつ、可能性を検討していく」(担当)。
今回の実証実験の目的の1つが、「レジ混雑時の会計のストレス軽減」だ。実証実験に先立って、ローソン本社と同一敷地内にあるゲートシティ大崎店で社員向けに実験したところ、店舗滞在時間(≒買い物時間+レジ待ち・支払い時間)が「平均3分」から「平均1分」に短縮できたという。また、レジ待ちの列が短縮できたことから、一般客(社員以外の客)の来店も増えたという。
もう1つの目的が、深夜帯における「レジ無人化」だ。ただし、これは「無人店舗の実現」を目指したものではなく、従業員のレジ作業を軽減し、商品の補充など他の業務により時間を割けるようにするためのものだ。
スマホペイにかかる投資は「セルフレジシステムの導入よりも低コスト」(担当者)で、防犯カメラなども「角度などの微調整をしただけで、(スマホペイのために)特別に追加したものはない」(同)という。
今回の実証実験で得られた知見などをもとに、ローソンでは混雑の激しい店舗を中心にスマホペイシステムを導入する方針だ。
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