熱いスマホはどうしましょう……?/5G非対応の「HUAWEI P50」Mobile Weekly Top10

» 2021年08月03日 19時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年7月26日から2021年8月1日までの1週間について集計し、まとめました。

凍ったもの、載っけちゃだめ! 熱いスマートフォンに凍ったものを載っけてはいけません!

 今回のアクセス数の1位は、スマートフォンが“熱く”なる理由と、熱くなった際にやってはいけないことをまとめた記事でした。暑い日が続いているせいでしょうか……。

 スマホが熱くなる理由は複数ありますが、夏は気温に直射日光と余計に熱を持つ要素がそろいます。そこにゲームやカメラ撮影など、プロセッサなどに負荷のかかることをやると余計に熱くなってしまうわけです。

 この記事では触れませんでしたが、最近はバッテリーの発熱を抑制するために、電源(AC)アダプターをつないでいる際にゲームをプレイすると、必要な電力を直接アダプターから供給する(≒バッテリーからの電源供給を控える)機能を備える機種もあります。ただし、あくまでもゲームでのみ有効な機能なので、他のアプリでは利用できません。そもそも、そのような機能を備えるスマホ自体が一握りです。

 スマホが熱くなったら充電や利用を控える――これがやはり一番です。急激に温度を下げるような冷やし方は、思わぬ故障を引き起こす原因となりますから避けましょう(経験者は語る)。

P50 Pro Snapdragon 888を採用したものの、5G通信には対応しない「HUAWEI P50 Pro」

 ランキングの10位には、Huawei(華為技術)が7月29日に発表したスマートフォン「HUAWEI P50」「HUAWEI P50 Pro」に関する記事が入りました。

 両モデルはドイツのLeica(ライカ)とのコラボレーションしたカメラを継続して搭載していますが、プロセッサが自社開発の「Kirin 9000」からQualcommの「Snapdragon 888」に変更されたモデルも用意されています。グローバルサイトの製品情報のスペック表を見る限り、むしろSnapdragon 888モデルの方がメインであるようです。

 Huaweiとその子会社は、米商務省産業安全局(BIS)による「エンティティリスト」に掲載されており、その影響で2019年5月17日以降に開発に着手した新モデルは米国企業からの部材調達が原則として行えません。

 「あれ、それならP50シリーズも制裁の対象では……?」と思うかもしれませんが、輸出者(ここではプロセッサのメーカー)がBISから承認を得られれば輸出は許可されます。この許可は「原則拒否」ではあるのですが、QualcommやIntelなどは輸出許可を取得できているようで、Huaweiは最新のIntel製CPUを搭載するPCの新製品を発売しています。Snapdragon 888を搭載するP50/P50 Proの登場も、同様のスキームに基づくものだと思われます。

 ただ、P50/P50 ProはSnapdragon 888を搭載しているものの5G NR(5Gの通信規格)に対応しておらず、LTE-Advanced(4G)までの対応にとどまっています。プロセッサの輸出条件により、5Gモデムを搭載できないことが原因だと推測されます。

 Huaweiのコンシューマービジネスグループのリチャード・ユーCEOは5Gが使えないことによる「速度の低下はごくわずかで、ほとんど無視できる」と言います。それはある意味で事実ではあるのですが、それ以上に問題なのが「Google Mobile Services(GMS)」が使えないこと。Huaweiも独自のアプリストア「HUAWEI AppGallery」に注力していますが、それでも「Google Play」にしかないアプリは少なからずあり……。

 P50/P50 Proは日本で発売されるのでしょうか。動向に注目したいと思います。

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