・Xperia PRO-I:10点
・OPPO Reno5 A:10点
スマートフォン・オブ・ザ・イヤーは、その年の象徴となるスマホを表彰するものです。2021年はハイエンドが非常に活性化されていて、付加価値を付けて20万円前後のものが増えてきました。その中で一番インパクトがあったXperia PRO-Iを10点としました。ソニーの復活を象徴する端末でもあると思いますし、「好きを極める」というコンセプトを体現している。「このタイミングで新たなフラグシップモデルが出るのか」とサプライズとともに登場したことも印象的でした。
その他の機種に関しては、どれが良いか悩みながら、近い点数を割り振りました。Pixel 6 Proは、カメラ、翻訳、日本語の文字起こしなど、新たな自社チップAIでライフスタイルを変えようとしている点を評価しました。
ミッドレンジはXiaomiとOPPOで迷ったのですが、万人に勧めるのがどちらかと考えたときに、やはり日本市場で実績があり、研究をしているOPPOに10点を付けました。ディスプレイ破損を無償交換するなど、アフターサポートも頑張っていますし、日本市場に向けてのカスタマイズをしっかりやっていたところを評価しています。一方、急成長するXiaomiも侮りがたく、甲乙つけがたい部分はあるので、こちらも9点を配分しています。
その他3モデルについても、値段、コスパ、インパクトなど、視点の違いはありつつも、どれも良い機種でしたので、2点ずつ入れました。
以上で各審査員の点数が出そろいました。点数の高い順に集計した結果は以下の通りです。
ハイエンド部門はPixel 6 Proが63点で1位になり、ミッドレンジ部門はMi 11 Lite 5Gが70点で1位。これら2機種がスマートフォン・オブ・ザ・イヤー2021の栄冠に輝きました。
ハイエンド部門はPixel 6 ProとXperia PRO-Iの接戦となりました。Pixel 6 Proは自社開発のプロセッサを搭載し、クラウドを経由せずデバイス内で音声認識や翻訳などの処理を完結できる点を評価する声が多く挙がりました。2021年は単にスペックが高いだけでなく、とがった個性を持った20万円前後のハイエンド機が多く登場しましたが、カメラ機能を突き詰めたXperia PRO-Iは、その象徴ともいえる存在です。発売が12月15日と審査会とほぼ同じタイミングだったことで、まだしっかり触れていない人もいたことが減点要因でしたが、発売がもう少し早ければ、こちらが1位になっていた可能性もあります。
ミッドレンジ部門は、同時期に発売され、スペックも似通っているMi 11 Lite 5GとOPPO Reno5 Aが火花を散らしましたが、今回はMi 11 Lite 5Gに軍配が上がりました。こちらはオープンマーケットでのみ扱っているモデルですが、これまでOPPOが開拓してきた市場を奪いに行こうとする姿に勢いを感じた人が多かったようです。OPPO、Xiaomiともにキャリア市場にも攻め入っており、2022年もどこまで勢いを伸ばすか注目です。
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