高性能に高級感を加味した“XPSスタンダードノート”――「XPS M1530」の実力は?XPS M1330に兄貴分登場(2/2 ページ)

» 2007年11月28日 16時45分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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液晶は光沢仕様、キーボードの使い勝手は良好

試作機は1440×900ドット表示の液晶パネルを搭載していた

 15.4インチワイド液晶ディスプレイは、1280×800ドット(WXGA)表示が標準となる。前述の通り、今後は1440×900ドット(WXGA+)と1680×1050ドット(WSXGA+)の液晶パネルも選択可能になる予定だ。入手した試作機は1440×900ドット表示の液晶パネルを搭載していた。

 光沢タイプのTrueLife液晶を採用しているため、画面には外光の映り込みが見られるが、光源が直接反射する状況以外では視認性が著しく低下することはなかった。液晶パネルはノートPCで一般的なTN方式のため、上下方向の視野角、特に下方向の視野角が狭いものの、左右方向は十分で、通常使うぶんにはまったく問題ない。

 輝度は公称値で220カンデラ/平方メートルとまずまずの明るさだ。ノートPCはデスクトップPCと比較して視聴距離が近くなるため、この程度の明るさでも動画の再生時に暗すぎると感じることはなかった。なお、液晶パネルの上には200万画素のWebカメラが標準搭載されている。

キーボードは変則的なキーピッチこそないが、右端のキー配列に注意が必要

 18ミリの横ピッチを持つキーボードは、文字や記号のキーに不規則なピッチが見られず、Enterキーやスペースバーといった、よく使うキーに十分なサイズが与えられている。また、キーボードユニットを支えるベース部分の強度が高いことから、端のキーを強くタイプしてもキーボードがたわむことはなく、使い勝手は基本的に良好といえる。

 ただし、EnterキーとBack spaceキーの右隣にHome、PageUp、PageDownの各キーが並んでおり、上の矢印キーの右隣にEndキーが配置されているので、手がなじむまではこれらのキーを誤ってタイプしないよう注意する必要がある。

 タッチパッドはオーソドックスな2ボタンタイプで、操作面の右端と下端をなぞることでスクロール操作もこなす。2つのボタンはソフトなクリック感と深いストロークを持ち、フカフカとした印象を与えるタッチになっている。

 キーボード奥のボタン群はタッチセンサを採用しており、指先で軽く触れるだけで音楽/映像再生ソフトの操作や音量調整が行える。光学ドライブのイジェクトボタンはキーボードの奥だけに搭載され、ドライブ自体にイジェクトボタンを備えた一般的なドライブとは使い勝手が少々異なる。なお、タッチセンサ式ボタンは触れたボタンを青く光らせることで、ボタンが押されたことを視覚的に知らせる仕組みとなっている。こうした操作性と見た目への配慮が、XPS M1530の持ち味だ。

豊富なBTOメニューが良好なパフォーマンスを後押し

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 入手した試作機は、Core 2 Duo T7500(2.2GHz)と2Gバイトのメインメモリ、200Gバイト(7200rpm)のHDDを搭載し、グラフィックスチップにはGeForce 8600M GTを採用していた。3Dゲームも楽しめるハイスペックな構成だ。Windowsエクスペリエンスインデックスをチェックしたところ、メモリ以外のテストに5点台が並ぶ好成績で、メインマシンとしてストレスなく利用できる仕様だった。

 この試作機を使ってベンチマークテストも走らせてみた。実行したのはおなじみのPCMark05、3DMark06、Final FantasyオフィシャルベンチマークテストVer.3(FFベンチ)だ。3DMark06については、ディスプレイに発売時で選択できない1440×900ドット表示の液晶パネルを採用していたことから、解像度を1024×768ドット、1280×800ドット、1440×900ドットの3つに設定し、それぞれで測定している。

左から、PCMark05、3DMark06、FFベンチの結果

 PCMark06の結果は、Memoryテストの結果が4000台となったものの、GraphicsテストとHDDテストは5000台前半、CPUテストは5000台後半と良好な成績を残した。3DMark06の結果はノートPCとしては優秀で、1280×800ドット表示以下の解像度では4000を大きく上回るスコアをマークした。1440×900ドットのフルスクリーン表示ではスコアが3800台に落ち込んだが、ノートPCでの計測結果としては高い。FFベンチのスコアも低解像度モードで7937、高解像度モードで5578と高めの結果だ。解像度を適度に調整すれば、3Dゲームを快適に楽しめるだけの性能は備えていると判断できる。

 なお、ベンチマークテストの計測中に動作音をチェックしたところ、CPUとグラフィックス機能に負担がかかる状況では冷却ファンの回転数がアップし、ファンの風切り音が増大するのが確認できた。ただし、負荷が低くなれば速やかにファンの回転が落ちるため、騒音が増大した状態が長く続くことはなかった。本体の発熱については、ベンチマークテスト終了直後でもキーボード面に過度に熱くなる部分はなく、試用中を通じて発熱を不快に感じることはなかった。

バランス感覚に優れた15.4インチワイドノートの新鋭

 価格は、Core 2 Duo T7800(2.6GHz)やBlu-ray Discドライブ、GeForce 8600M GTを搭載した同社の推奨構成では35万3580円と高価になるものの、CPUをCore 2 Duo T7250(2.0GHz)、光学ドライブをDVD±RWドライブ、グラフィックスチップをGeForce 8400M GSにダウングレードし、メモリとHDDの容量も最小限に抑えたベーシックモデルなら13万5180円で購入できる。BTOでの選択次第では、20万円程度の予算でゲームに対応できる1台を組み上げることも可能だろう。

 申し分ない性能に加えて、収納性や設置性に優れたサイズと、過度な装飾を省きつつ高級感を備えたボディも、個人で使うノートブックPCとして魅力的だ。冬のボーナスでノートPCの購入を検討している人にとっては、ちょっと贅沢な1台をリーズナブルに購入できる、そんなかゆいところに手が届く1台といえそうだ。デルはXPS M1530を「究極のベストバランス15インチノート」と表現しているが、確かに性能、機能、外観が高いレベルでバランスよくまとまっている。

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