OS標準のCD/DVD書き込み機能を無効にする方法は、Vistaのエディションによって異なる。Vista Home Premium/Home Basic搭載のPCでは、レジストリを変更して同機能を無効にする。レジストリエディタで所定の場所にDWORD値の「NoCDBurning」を作成し、値のデータを「1」にセットすれば、設定は完了だ。設定後にレジストリエディタを閉じて再ログオンすると、エクスプローラのCD/DVD書き込み機能が動作しなくなる。CD/DVD書き込み機能を復活させたい場合は、このDWORD値を削除して再ログオンすればよい。

「スタートメニュー」のクイック検索に「regedit」と入力し、レジストリエディタを起動。「\\HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Policies \ Explorer」キーまでたどって開く。「Explorer」キーがない場合は、「Policies」キーを右クリックし、「新規」−「キー」とたどり、「Explorer」という名前のキーを作る。「Explorer」キーを選択した状態で、右ペインの何もないところを右クリックし、表示されるメニューから「新規」−「DWORD(32ビット)値」と選択(写真=左)。名前が「NoCDBurning」のDWORD値を作成したら、これをダブルクリックし、値のデータを「1」に設定する(写真=右)Vista Ultimate/Business搭載のPCならば、グループポリシーを利用して同様の設定が行えるため、より手軽に機能のオン/オフを切り替えられる。設定は、スタートメニューのクイック検索に「gpedit.msc」と入力して「グループポリシーオブジェクトエディタ」を起動して行う仕組みだ。設定を変更すれば、CD/DVD書き込み機能は無効になるが、反映されない場合はログオンし直せばよい。


スタートメニューのクイック検索に「gpedit.msc」と入力して「グループポリシーオブジェクトエディタ」を起動(写真=左)。左ペインで「ユーザーの構成」−「管理用テンプレート」−「Windowsコンポーネント」の順に開き、「エクスプローラ」を選択すると、右側のペインに「CD焼き付け機能を削除する」という設定項目があるので、ダブルクリックして設定を開く(写真=中央)。「CD焼き付け機能を削除するのプロパティ」が起動するので、「設定」タブの「CD焼き付け機能を削除する」で「有効」を選択し、「OK」ボタンを押す(写真=右)なお、最後に余談だが、光学ドライブに関連したトピックとしては、VistaのSP1における変更点にも触れておきたい。VistaのSP1では、Blu-ray Disc/HD DVDドライブを正しく認識し、別々のアイコンやラベルを表示するため、光学ドライブに装着されているメディアの種類が容易に判別できるようになった(今後はHD DVDのアイコンを見る機会は少ないかもしれないが……)。
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