XPからVistaでデスクトップ設定のメニューは大きく変わった。XPの場合、デスクトップを右クリックして「プロパティ」を選択することで、「画面のプロパティ」が起動。画面のプロパティにある「テーマ」「デスクトップ」「スクリーンセーバー」「デザイン」「設定」という各タブで、ほぼすべての設定が行える。
一方、Vistaの場合はデスクトップを右クリックして「個人設定」を選択することで各種設定が行える。XPではタブとして用意されていた各種設定が個別のメニューとして分割され、壁紙やウィンドウ色の変更をプレビューしつつ設定できるのが特徴だ。
しかし、各メニューで設定できる内容が少なく、表記もあいまいなため、操作が面倒に感じることも少なくないだろう。例えば、「ウィンドウの色とデザイン」からは「色」だけでなく「テーマ」も変更できる印象をメニュー名から受けるが、「テーマ」は別メニューで用意されている。Vista風の設定画面とXP風の設定画面が混在しているのも少々分かりにくい。
これに対してWindows 7では、デスクトップ設定がすっきりとまとめられた。Vistaと同様に「個人設定」で各種設定を行うが、1つのウィンドウで「テーマ」「ウィンドウの色」「デスクトップの背景」といったメニューを切り替えながら設定できる。細かな変更点だが、確かに使いやすくなったと感じる部分だ。デスクトップを右クリックした際に表示されるメニューには、「ガジェット」の項目も加わり、「画面解像度」の項目には直接アクセス可能になった。


デスクトップを右クリックした際に表示されるメニュー。左から、XP、Vista、Windows 7のメニューだ。XPでは「プロパティ」、VistaとWindows 7では「個人設定」を選ぶことで、デスクトップに関連した設定が行える

XPのデスクトップの設定(写真=左)。1つのウィンドウに複数のタブを配置し、各種設定をまとめて行えるようにしている。タブの切り替えは面倒だが、シンプルな作りで迷うことは少ないだろう。Vistaのデスクトップの設定は、個人設定から行うようになった(写真=中央)。起動直後は多数の設定項目が並ぶメニューが表示され、XPと比べてメニュー階層が深くなっている。Windows 7もWindows Vistaと同様に個人設定でデスクトップの設定を行うが、起動直後にはVista風のメニューが表示されず、テーマの設定メニューが立ち上がる(写真=右)。主要な設定項目が1つのウィンドウにまとまっているため、カスタマイズがしやすいだろうなお、Windows 7のデスクトップでは、新しいGUIのデザインを維持しつつAeroはオフにする「Windows 7ベーシック」テーマや、各種の視覚効果がオフになるWindows 2000風の「Windowsクラシック」テーマも選択できる。また、Aeroが利用可能な和風の「日本」テーマや、壁紙を一定時間で自動切り替えする機能も用意されており、デスクトップのカスタマイズはより柔軟に行えるようになった。


Windows 7のテーマには、Aeroの半透明効果やサムネイル表示機能がオフになる「Windows 7ベーシック」(写真=左)や、Windows 2000風の「Windowsクラシック」(写真=中央)といったテーマも用意されている。Windows Aeroが有効になる「日本」テーマは、マイクロソフトの日本法人が社内公募して採用した桜の写真などが壁紙に使われている(写真=右)

Windows 7の壁紙を一定時間で自動切り替えする機能は、画像表示の順番をシャッフルしたり、バッテリー駆動時に画像切り替えを中断して省電力化する設定も備えている(写真=左)。ディスプレイ解像度の設定には、デスクトップの右クリックメニューから直接アクセス可能となり、ディスプレイを縦位置で使う場合のため、表示の「向き」を選択できるようになった(写真=中央)。Windows 7では、コントロールパネルの「デスクトップのカスタマイズ」を選ぶことで、Vista風に項目をまとめたメニューが起動し、デスクトップに関連した各種設定メニューにアクセスできる(写真=右)
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