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NVIDIA、“Fermi”採用第1弾GPU「Tesla 20」シリーズ発表

» 2009年11月17日 13時08分 公開
[ITmedia]

 Teslaのラインアップは、CUDA環境で開発されたGPUコンピューティングシステムにおいて、高性能並列演算プロセッサとして利用される。すでにTesla 10シリーズを搭載したシステムが市場に登場しているが、Tesla 20シリーズは、先日米国で行われた「GTC」(Gpu Technology Conference)で概要が紹介された次世代GPUアーキテクチャ「Fermi」を採用することで、倍制度演算性能ではTesla 10シリーズの8倍になるとNVIDIAは説明する。

 さらにNVIDAIは、CPUと比較した性能においても、電力消費が20分の1、コストが10分の1でも“最新のクアッドコアCPU”と同じ性能を発揮できるとも述べている(Fermiアーキテクチャの概要については次世代GPUアーキテクチャ「Fermi」の内部構造に迫るを参照のこと)。

 Tesla 20シリーズのラインアップには、「Tesla C2050」「Tesla C2070」のCシリーズと「Tesla S2050」「Tesla S2070」のSシリーズが用意される。CシリーズはPCI Express x16スロットに接続する拡張カードの形態で提供されるもので、1つのGPUと3Gバイト、または、6GバイトのGDDR5メモリを搭載する。Sシリーズは4つのTesla GPUを1Uケースに組み込んだシステムとして提供されるシリーズで、12Gバイト、または24GバイトのGDDR5メモリを搭載する。

 Tesla 20シリーズのリテール価格は、Tesla C2050が2499ドル、Tesla C2070が3999ドル、Tesla S2050が1万2995ドル、Tesla S2070が1万8995ドルの予定だ。

 なお、NVIDIAは、Tesla 20シリーズの発表資料において、Fermiを採用するGeForceシリーズ搭載製品の登場時期について「2010年第1四半期」と明記している。

PCI Express x16拡張カードの形態で提供される「Tesla 20 Cシリーズ」(写真=左)と1Uケースに組み込んだ形態で提供される「Testa 20 Sシリーズ」(写真=右)

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