2010年6月現在、IEEE802.16e準拠(下り最大40Mbps/上り最大10Mbps)のモバイルWiMAXは、2012年を目標に下り最大330Mbps/上り最大112Mbpsと大幅に通信速度が向上する。UQコミュニケーションズは新世代規格「IEEE802.16m」対応サービスを、2010年に技術開発開始、同年実証実験開始、そして2012年のサービスインを目標に導入する考えを示した。
あわせて、2009年2月現在は下り約15Mbps、2010年3月現在で下り約20Mbpsほどとなる「ユーザー実効速度」を、2010年8月までに「下り30Mbpsは普通に出る」よう改善、さらに64QAMの適用で下り40Mbps/上り15Mbpsに達する策も実施する。
このほか、グローバルローミング展開も推進する。モバイルWiMAXは世界148カ国で展開する通信サービスで、各国でも普及度が高まってきている。「今後、WiMAX機器を持っているなら、世界中どの国に行っても使えるようにしたい──」(田中現社長)という考えで、露Yotaをはじめとする各国のWiMAX展開事業者と協議しているようだ。
「オープンビジネスモデルの加速、携帯電話モデル(垂直統合モデル)との差別化、そしてグローバル展開。これを今後の成長への3本柱にする」(野坂新社長)
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