「新製品かそれ以上の効果がありそう」――“FF14ベンチ”に沸くアキバの事情古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年06月21日 11時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「Radeonシリーズの需要が高まりそう」――FF XIVベンチ公開の意味

FF XIVベンチのデモを知らせるT-ZONE.PC DIY SHOPのPOP

 6月16日、スクウェア・エニックスがMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」(以下、FF XIV)のオフィシャルベンチマークを公開し、複数のショップが店頭デモをスタートさせた。FF XIVは年内リリースが予定されており、Windowsマシンとプレイステーション3版が開発されている。オフィシャルベンチマークでは、1920×1080ドット表示の「HIGH」と1280×720ドットの「LOW」表示に対応。それぞれの解像度でゲームを快適にプレイできるかどうか、目安となるスコアを指標として算出してくれる。

 デモを行っているショップからは、「かなり高いスペックが求められますね。LOW設定でやるにしても、CPUはクアッドコア以上、GPUはミドルクラス以上が必須となりそうです」(ソフマップ秋葉原本館)など、予想以上に上がらないスコアに驚く声が多く聞かれた。公式サイトによると、スコアが2500〜2999なら標準的な動作が、3000〜4499ならやや快適な動作が見込めるという。最高峰の「非常に快適」という値は8000以上となっているが、ソフマップ秋葉原リユース総合館に置かれたCore i7-860とRadeon HD 5870の高性能マシンでも、LOW設定で5700前後、HIGH設定で4500前後になっていた。

 T-ZONE.PC DIY SHOPは「普通にプレイする目安の3000を超えるのも組み合わせ次第で難しい印象です。現状ではSLIやCrossFireが効かないようで、シングルGPUの高性能モデルが最も良い値を出すと分かりました。あと、FF XIVはDirectX 9対応となるのですが、GeForce 400シリーズは構造的にDirectX 9動作で性能を発揮しきらないという特性もあります。そうなると、上を目指すならRadeon HD 5870やHD 5850、普通にプレイするならHD 5770あたりが狙い目となるでしょう」と語る。

 この結果を歓迎するショップは少なくない。某ショップは「ハイスペックを要求するキラーコンテンツがないと、自作市場は活性化しません。FF XIVほどの作品なら、ちょっとしたCPUやチップセットが登場するより大きな効果があるでしょう。FF XIVをプレイするためにマシンを新調、または強化するというユーザーが確実に出てくると思います」と期待を隠さない。実際、ベンチマークソフト公開後に、グラフィックスカードの売れ行きが上がったというショップは多かった。

 その波及効果はグラフィックスカードにとどまらない可能性もある。先のT-ZONE.PC DIY SHOPは「グラフィックスカードを買い替えるにしても、電源容量の問題も出てきますからね。メーカー製PCやノート型ベアボーンで性能を引き上げるのは限界があります。FF XIV推奨パソコンを購入するか、自作でFF XIVに最適化したマシンを組むか……。ショップとしては確かに歓迎したい流れですが、いちプレイヤーとしては負担が多くて、ちょっと複雑です」と話していた。

ソフマップ秋葉原本館のデモ機(写真=左)。T-ZONE.PC DIY SHOPのデモ機(写真=中央)。T-ZONE.PC DIY SHOPには、複数アカウント用にRadeon HD 5850カードを3枚まとめて購入した猛者が現れたという(写真=右)

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