先週登場したもう1つの目玉は、金曜日から販売されているAMDの最上位CPU「Phenom II X6 1100T Black Edition」だ。これまでのハイエンド「1090T Black Edition」よりも100MHzクロックアップされており、通常は3.3GHzで動作する。ターボコア時は最大3.7GHzだ。価格は2万5000円前後となる。
久しぶりの6コアCPUということで目立つPOPを掲げるショップも見られたが、GeForce GTX 570同様にスタートからいきなりヒットとはいかない状況のようだ。ソフマップ秋葉原本館は「従来の最上位である1090Tが2万2000円前後に下がっていますし、100MHzの差ならそちらを選ぼうというお客さんが多いかもしれません」と話していた。
とはいえ、AMDプラットフォームの人気はじわじわと高まっているという声もある。あるベテラン店員氏は「チップセットネイティブでSATA 3.0に対応するマザーが1万円台で買えますし、総合的にハイスペックなマシンが安く組めるという魅力は増していると思います。実際、10万円や8万円など、最初に予算を決めたうえで一式を買いに来られる方からの支持は広がっていると思いますよ」と話していた。
そのほかにも、3コアAthlon最上位の「Athlon II X3 450」や、2コアPhenom II最上位の「Phenom II X2 565 Black Edition」など、従来シリーズのハイエンドから同作ロックを100MHz向上されたラインアップも同時期に投入されている。価格は順に7000円前後と1万円強だ。
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