第3回 「VAIO Z」のHDDをSSDに換装する(後編)VAIO Z 長期使用リポート(2/2 ページ)

» 2011年01月21日 11時30分 公開
[望月瞬,ITmedia]
前のページへ 1|2       

インテルSSD換装後のVAIO Zは予想以上に高速だった

 内蔵HDDをSSDに換装してシステムリカバリを実行したVAIO Zは、体感的には見違えるように速くなった(気がする)。内蔵HDDのころもそれほど不満はなかったのだが、さまざまな操作において、SSDは速さのキレが違う。クアッドSSDを搭載した構成のVAIO Zと比べても、体感上は劣らない気もしてきた。

 これならベンチマークテストでもよい勝負になるのではないか。ほのかな期待を持ってベンチマークテストに取りかかる。本連載の第1回では、HDD内蔵のVAIO ZとクアッドSSD内蔵のVAIO Zのベンチマークテスト結果を紹介したが、インテルSSD換装後のVAIO Zと比較するため、改めて掲載しておく。

今回テストしたVAIO Zの基本スペック
モデル HDD搭載VAIO Z (換装前) インテルSSD搭載VAIO Z (換装後) クアッドSSD搭載VAIO Z
OS 64ビット版 Windows 7 Professional 64ビット版 Windows 7 Ultimate
CPU Core i7-620M(2.66GHz/最大3.33GHz)
メモリ 4Gバイト
グラフィックス Intel HD Graphics/NVIDIA GeForce GT 330M(グラフィックスメモリ1Gバイト)
ストレージ 5400rpm 320GバイトHDD 128GバイトSSD 256GバイトクアッドSSD
光学ドライブ Blu-ray Discドライブ

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア
CrystalDiskMark 3.0 x64のスコア(リード/1000Mバイト)
CrystalDiskMark 3.0 x64のスコア(ライト/1000Mバイト)

PCMark Vantage x64(1024×768)のスコア
PCMark05のスコア
Windows 7の起動時間

 まずはWindows 7標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスだ。インテルSSDの構成は、プライマリハードディスクのスコアで最高値である「7.9」をマークした。クアッドSSDの構成はプライマリハードディスクの値が「7.6」だったので、何と換装したシングルSSD構成のほうが高スコアではないか。環境やSSDの使用時間といった違いがあるにしても、この結果は気持ちがいい。

 気をよくしたところで、ディスクパフォーマンスをチェックするCrystalDiskMark 3.0 x64を試した。HDD搭載とインテルSSD搭載の構成で比較すると、後者が圧倒的に高速なのは当然の結果で予想通り。問題はクアッドSSDとの比較だ。

 結果を見比べると、シーケンシャルリード/ライトではクアッドSSD構成に完全に負けているが、小容量ランダムリード/ライトではインテルSSDの構成が上回った。クアッドSSDはRAID 0構成なので、シーケンシャルリード/ライトが高速なのは順当だが、小容量ランダムリード/ライトではその強みを発揮しきれていないようだ。インテル製SSD「X25-M」の素性のよさを実感した。

 システムの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark VantageとPCMark05も実行した。PCMark Vantageでは、SSD搭載PCで高いスコアが出る傾向にあるため、HDD内蔵の構成を大きく上回っている。興味深いのは、ここでもクアッドSSDの構成よりインテルSSDの構成のほうが高スコアをマークしたことだ。特に「HDD Test Suites」項目では大差が付いており、ここでも小容量ランダムリード/ライトのパフォーマンスが影響したと想像できる。一方、シングルスレッドの多い旧世代のテストであるPCMark05では、4つの項目でクアッドSSDとインテルSSDの構成がほぼ同じスコアだった。

 Windows 7の起動時間も比較した。グラフの数値は、システムリカバリ直後(Windowsアップデート/VAIOアップデートを一通り適用)に、電源オンからWindows 7デスクトップの表示までをストップウォッチで手動計測したものだ。よって、デスクトップ表示後に順次読み込まれる常駐ソフト類の起動時間は含んでいない。結果は、インテルSSDの構成で約36秒だ。HDDの構成では約59秒、クアッドSSDの構成では約38秒だったので、ここでも小差ながらインテルSSDの構成が最速だった。


 HDDからSSDへの換装は、想像以上にパフォーマンスがアップしたので正直ビックリした。特に実際のPC利用でパフォーマンスに大きな影響を与えるランダムリード/ライト性能において、クアッドSSD構成のテスト結果を上回ったのは思わずニンマリだ。現在は、リカバリ直後の状態でCドライブのイメージバックアップをとり(保存先は外付けHDD)、環境構築とカスタマイズを行っているが、特に問題は生じていない。

関連キーワード

SSD | VAIO | リカバリ | VAIO Z | BIOS | ベンチマーク | モバイルPC


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  2. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  3. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  4. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  5. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  6. リュック1つで展示会セミナーの音響セット構築レポ 現場で得た“2.4GHz帯混信地獄”を生き抜く教訓 (2026年03月11日)
  7. 最新Core Ultra X7 358Hの破壊力! 16型OLED搭載で内蔵GPUがディスクリート超え!? Copilot+ PC「Acer Swift 16 AI」レビュー (2026年03月10日)
  8. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  9. 出張や通勤で荷物が増えても安心な「ミレー ビジネスリュック EXP NX 20+」が27%オフの1万3865円に (2026年03月10日)
  10. 「iPhone 17e」実機レビュー! 9万9800円で256GB&MagSafe対応 ベーシックモデルの魅力と割り切り (2026年03月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年