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“Sandy Bridge世代”のvProで日本ビジネスの継続性と省電力を“アンチセフト”は国境を越えてPCを守る(2/2 ページ)

» 2011年05月10日 16時57分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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IPTなら入力いらずで個人認証が可能になる

 情報漏洩対策では、強化されたインテル アンチセフト・テクノロジーを利用したNTTドコモのソリューションのデモがおこなわれた。このソリューションは、運用管理コンソールから盗難されたクライアントPCに対してSMSを送ることで、インテル アンチセフト・テクノロジーに対応した「3G SMS ポイズンピル」を利用するもので、盗難されたクライアントPCの起動ロックやHDD保存データの消去がFOMAネットワークを介したSMSで実行できるだけでなく、ローミングによって海外での盗難紛失事案にも活用できる。

NTTドコモは、インテル アンチセフト・テクノロジーを利用する技術として、FOMAデータ通信モジュールを搭載したノートPCにSMSを送ることで、PCの起動をロックしたり搭載HDDのデータを消去したりできるサービスを用意する(写真=左)。デモでは、管理者PCから盗難されたクライアントPCにSMSを送信して強制終了するデモが紹介された(写真=右)

 個人認証では、従来の単体ハードウェアトークンによる方法に代わって、日本ベリサインが開発した「ベリサイン アイデンティティプロテクション」(VIP)と、第5世代のvProで導入された「インテル アイティティティー・プロテクション・テクノロジー」(IPT)を組み合わせたシステムが紹介された。このシステムでは、ワンタイムパスワードによる追加認証機能をネットワーク上で利用するもので、ソフトウェアトークンを作成するアルゴリズムをvPro対応のチップセットに内蔵することで、リモートアクセスで企業サーバにアクセスする場合の個人認証を簡単に、かつ、強固に実現できるだけでなく、導入のコストと手間も削減できるという。

日本ベリサインは、vPro対応チップセットにソフトウェアトークンを実装した個人認証システムを用意する(写真=左)。デモでは、ユーザーが認証操作を行うことなく、ワンタイムパスワードが発行されて認証が行われる処理が紹介された(写真=右)

 運用管理と遠隔サポートでは、インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジーを取り上げ、その対象プラットフォームが、従来のワークステーション、デスクトップ、ノートPC以外に組み込み機器にも広がったことや、導入を予定している企業としてNTTデータウェーブと日立製作所を挙げている。また、vProによる消費電力削減の実証実験が国立成育医療研究センターで5月から始まったことが紹介され、約30%の電力削減効果が確認されたと説明した。

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