Core i3級CPU搭載ノートPCは“フォー”何杯分?山谷剛史の「アジアン・アイティー」(2/2 ページ)

» 2011年10月04日 16時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Core i3搭載ノートPCの価格はフォー何杯分?

 ホーチミンシティでノートPCの売れ筋は“Core i3”搭載モデルで、1000万〜1500万ドンの価格帯に集中している。おっと、説明するのを忘れていた。ベトナムドンから日本円への換算は、右の“0”を3つとって、4をかければいい。ということで、日本円にすると「4〜6万円」の価格帯が人気となる。

 物価が高いホーチミンシティでは、屋台のフォーやご飯物が2万5000ドン(約100円)程度で食べられるので、ノートPC購入費用はフォー400〜600杯分になる。日本人の経済感覚からすると、500円ランチが400回分というと20万円に相当するので、“Core i3”級CPUを搭載するノートPCとしては高いが、これでも、ベトナムの一般市民にPCがようやく手の届く存在になったところだ。

1000万ドンを切るノートPCは、かなりお買い得といえる(写真=左)。一方、500万ドンを切っても、Netbookは売れないという(写真=右)

 ベトナム南部のホーチミンシティに暮らす一般市民は、北のハノイ市民と比べて「高級志向」「ブランド志向」「貯金よりも有り金使いきり志向」「村社会ではなく自己主義」な傾向があると一般的にいわれている。

 特に高級志向とブランド志向が消費行動に大きく影響するようで、ホーチミンシティ郊外の住宅地周辺にもPCショップのチェーン店舗が進出しているのに、「いいモノをいいところで買いたい」とわざわざ街の中心にある電脳街までやってきて、ランドマークとなっている“2軒の大型PCショップ”を目指すという。おかげで、それ以外の小規模PCショップや街の小さな家電屋さんに活気がない。ホーチミンシティの近隣にあるベトナム南部の地方都市にしても、人が集まるのは街一番の家電ショップやPCショップだ。

 ホーチミンシティは、南北に長いベトナムを「北部」「中部」「南部」の3つに分けると南部に位置する。全ベトナムのGDPの半分以上をホーチミンシティを中心とする南部が占める。そのため、“チャイナ・プラス・ワン”の投資対象としてベトナムに日系企業が進出する場合、「拠点はホーチミンシティに」が定石となっている。

 家電量販店の「Nguyen Kim」や人気が集中している大規模PCショップだけを見てベトナム経済の現状と認識するのは正確とはいえないが、PCバブルににぎわっていた日本を思い出させる“懐かしい秋葉原の風景”を見に行くだけためでも、ベトナム南部のホーチミンシティを訪れる意味は、ある。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  4. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  5. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  6. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. 梅田の街がeスポーツに染まった3日間――「Osaka GeN Scramble」で見えた、地域とデバイスが融合する最新イベントの形 (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年