レビュー
» 2011年11月24日 15時30分 公開

せっかくだからオレはThunderboltを使うぜ:MacBook Airにぴったりな「Thunderbolt Display」と「Little Big Disk Thunderbolt」を試した (3/3)

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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外付けでも“サクサク”なThunderbolt対応ストレージ

Little Big Disk Thunderbolt

 続いてLittle Big Disk Thunderboltを見ていこう。同製品は2台のHDD/SSDをRAID 0(ストライピング)で構築した外付けストレージで、理論値10Gbps(USB 2.0の最大20倍、FireWire 800の最大12倍)の転送速度を持つThunderboltの高速な性能を活用できるのが特徴だ。

 重厚かつシンプルなボディで、外装に放熱性の高いアルミを用いており、側面形状はヒートシンクのような凹凸の形状になっている。アルマイト加工が施されたノート型Macによく似合うデザインだ。また、前面には起動時に青く光るランプがアクセントとして埋め込まれており、単なる外付けストレージを超えた存在感を主張している。ただ、暗めの部屋では青い光がややまぶしく、映画などを見る際はじゃまに感じるかもしれない。

 インタフェースは、2基のThunderboltポートを搭載し、MacBook Airに搭載されたThunderboltポートから、複数台のLittle Big Disk Thunderboltや前述したThundebolt Displayをデイジーチェーンで数珠つなぎに拡張していける。新型MacでThunderboltが採用された当初は、USB 3.0でないことに疑問の声も上がったが、サードパーティ製の対応機器によっていずれ選択肢の幅も広がっていくだろう。

本体前面、背面、側面。外装はアルミ製で、側面は放熱性に優れた凹凸のデザインになっている。本体サイズは40(幅)×140(奥行き)×85(高さ)ミリ、重量は約630グラム

 それでは早速、転送速度を検証していこう。今回評価したのは、7200rpmの500GバイトHDDを2台(RAID 0)搭載する「LCH-LB1TTB」で、リード/ライトともに公称180Mバイト/秒をうたっている。ここではベンチマークソフトとしてXbench 1.3とAJA System Testを、また実際の使用感を測るためにファイルコピーやiPhotoライブラリに読み込む時間も手動で実測してみた。なお、PC側の環境は1.6GHzのCore i5を搭載する11型MacBook Airで、比較対象としてMacBook Airの内蔵SSD(128Gバイト)と、USB 3.0/2.0に対応したキングストン製の高速USBメモリ「DataTraveler Ultimate 3.0 Generation 2」(DTU30G2/USB 2.0接続時:公称30Mバイト秒)の値も掲載している。

 結果は下のグラフの通り。Xbench 1.3では、内蔵SSDとHDDの比較になるためため、ランダムリード/ライトには大きな差が出たものの、シーケンシャルな処理ではLCH-LB1TTBも良好な結果を残している。外付けHDDであることを考えれば十分すぎる性能だ。AJA System Testも同様で、ライトが160Mバイト/秒、リードが170Mバイト/秒超と、公称値に近いスコアを出した。

 試しにデジタルカメラで撮影した500枚の写真(約1.63Gバイト)をコピーしてみたが、読み書きともに10秒程度ですんでしまった。比較としてあげたUSBメモリ(USB 2.0接続)への転送は5倍以上かかっており、これまでUSB 2.0接続の外付けストレージを使っていた人は、あまりの快適さに驚くことだろう。

 一方、iPhotoライブラリへの転送は、タテ位置写真などを読み込んだときの処理で時間がかかっているようで、1.6GHz Core i5のMacBook Airでは有意な差はみられなかった。いずれにせよ、外付けストレージであることを意識させない速度だ。なお、LCH-LB1TTBには冷却ファンが搭載されているが、外装からの冷却効果もあってか、動作時にファンノイズが耳につくことはなかった。

Xbench 1.3(画面=左)とAJA System Test(画面=右)の結果

ファイルコピー(画面=左)とiPhotoライブラリへの読み込み(画面=右)を手動計測した結果

すごく欲しい! でも問題は価格……

 以上、すでにMacBook Airを使っている人や、MacBook Airの購入を考えている人に向けて、2つのThunderbolt対応機器を紹介した。いずれもAirの魅力をさらに引き出す、まさにAirのために作られたような製品で、満足度は非常に高い。

 ただし、問題は価格だ。11型MacBook Airが8万4800円から購入できるのに対して、Thunderbolt Displayも同じ8万4800円、Little Big Disk Thunderboltの1Tバイトモデル(LCH-LB1TTB)は3万8800円と、液晶ディスプレイとしても、外付けストレージとしても高価な部類に入る。

 Thunderbolt Displayは、サイズや解像度に申し分なく、映像や写真といったデジタルコンテンツの視聴をはじめ、作業効率の向上という点でも十分に満足できる品質だが、高価なわりに、カラーマネジメントに気を遣うようなプロ用途に向いているわけでもなく、コストパフォーマンスはよいとはいえない。また、Little Big Disk Thunderboltも非常に高速で、外付けであることを意識させない快適さを約束してくれるものの、容量単価は低い……と、ディスプレイやストレージという、単体の製品として考えてしまうと価格が悩ましい。

 もっとも、MacBook Airの拡張性を補うドッキングステーションとしての役割や、デザインの統一性といった付加価値も無視できない。アップルの製品を好む人にとっては、いずれも「せっかくだからThunderboltで」と思わせるのに十分な、魅力のある製品だ。冬ボでMacBook Airを買おうと思っている人はあわせて検討してみよう。

記事初出時、MacBook Airの価格に誤りがありました。おわびして訂正いたします。
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