先週はCPU関連の話題作も多かった。PC DIY SHOP FreeTで注目を集めていたのは、TDP 75ワットの8コア/16スレッドCPU「Xeon E5-2650L」を2個搭載したデモ機だ。インテルのデュアルLGA 2011マザー「S2600CP2」を採用し、32スレッドでの動作を実現している。64Gバイトメモリやプレクスター製SSD「PX-128M3P」などを組み込んで、価格は49万8000円となる。
同店は「マルチスレッドに対応したCINEBENCHなどのデモで、ものすごいスピードが体感できます。CPUをフル稼働させても、マシン全体で170ワット程度に抑えられるのもポイントです」と語る。
デモ機の展示と同じタイミングで、Xeon E5シリーズのハイエンドとなる「Xeon E5-2690」も入荷していた。価格は17万8000円。定格2.9GHz/ターボブースト最大3.8GHzという8コア/16スレッドCPUで、TDPは135ワット。デュアルソケット対応となる。
一方、AMDは6コアFXシリーズの最上位となる「FX-6200」を投入。定格3.8GHz/ターボコア最大4.1GHz動作のCPUで、価格は1万6000円前後だ。TSUKUMO eX.は「先々週の定格4GHz超CPU『FX-4170』とともによく売れていますね。CPUの載せ替えを検討している人が多いようで、マザーとセットでなく、CPU単体で買われていくことが多いです」と話していた。
ただし、売れ行きはショップによって差が激しい様子だ。クレバリー秋葉原店は「FX-6100よりも定格クロックが0.5GHzもアップしているとはいえ、TDPも125ワットに上がっていますから微妙ですね。正直クロック勝負の時代は終わっていますし……」と率直に語る。
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