バッテリー駆動時間はBBench 1.01(海人氏・作)を利用して測定した。本体側は無線LANでネットに常時接続し、Bluetoothをオン、GPSをオン、「画面の明るさを自動的に調整する」をオフにし、電源プランは「バランス」を利用、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%に設定した。
BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」を適用。WebブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフに設定している。
この条件でのテスト結果は、満充電の状態から残量5%で休止状態に移行するまで6時間59分だった。公称値の約10.5時間には及ばないが、画面は輝度が40%の設定でも非常に明るいため、輝度を下げることで、さらに1〜2時間長く持たせることは十分に可能と思われる。タブレットとして不満のない駆動時間を達成しているといえる。
ボディの発熱については、しばらく使っていると横位置での左半分がじんわりと熱を帯びる。左半分の中心付近が最も熱く、ベンチマークテストの実行中は室温22度の環境で最大39度、その周辺は36〜37度までボディの表面温度が上昇した(放射温度計で計測)。Webで動画を見る程度であればここまで高温にはならず、最大でも37度程度だった。ボディの右半分はほとんど発熱しないので、気になるならば、表示を180度回転させてそちら側を持てばよい。
WEB MARTでの直販価格は最小構成で7万4800円からだ。今なら8%OFFクーポンが配布されており(2013年1月9日14時まで有効)、これを適用すると6万8816円とかなりリーズナブルな価格となる。最小構成にはOffice Home and Business 2010が含まれないが、ハードウェアスペックは店頭モデルとまったく変わらないだけに、Officeが不要ならばお買い得だ。
標準の充電専用クレードルは9660円でUSB/HDMI付きクレードルに変更できるほか、クレードルやACアダプタの追加購入、USB接続のDVDスーパーマルチドライブの追加などが行える。さらにユーザー登録により、2年の延長保証が無料で、ワイド保証が1万2800円の割引価格で付けられる特典も見逃せない。
iPadやAndroidタブレットにヒケをとらない薄型軽量のボディは、デザインも洗練されており、防水・防塵性能という付加価値も備える。
また、Windows 8上でデスクトップアプリを利用するにはキーボードやマウスの接続は必須と思われるだけに、ポートリプリケータとして使えるUSB/HDMI付きクレードルが用意されている点も大きい。これを使えば、机の上ではノートPCあるいはデスクトップPCのような感覚で利用しつつ、いつでもクレードルからサッと持ち出してタブレットとして使えるのだ。
タブレットとしての手軽さとWindowsならではの利便性を兼ね備え、即戦力として活躍できる貴重なWindows 8タブレットといえる。
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