Windows 8.1はMicrosoftの課題にどう挑むか本田雅一のクロスオーバーデジタル(2/2 ページ)

» 2013年06月27日 00時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Windows 8.1は水と油をうまく融合できるか?

BUILD 2013は米サンフランシスコにて、6月26日から28日の3日間行われる(現地時間)

 さて、このようにBUILD 2013が始まれば、Windows 8と8.1のさまざまな議論を呼び起こす話が出てくることは間違いない。昨年、Windows 8のリリース直後に開発・企画の責任者だったスティーブン・シノフスキー氏が突然退職となり、現任のジュリー・ラーソン=グリーンになってから日が浅いため、ドラスティックな変化はないと思われる。しかし、方向性の違いは見えるだろう。

 Microsoftにとってもう1つの課題は、そうした方向性の修正や改良、ドラスティックな変化ではないアップデートであることを「どのように伝えるか」だ。

 これまでWindowsは、大幅なアップデートのときだけバージョン番号を更新し、小さな改良やその時代ごとに合わせた小さな追加機能は、サービスパックで対応してきた。今回のWindows 8.1はそのサービスパックに相当するアップデートである。

 MicrosoftはWindows 8でユーザーインタフェースやAPIといった基本ソフトの根幹部分に大きく手を入れた後、日常的な不具合修正とは別に、今回のWindows 8.1のような中規模のアップデートを繰り返す方針に転換している。つまり、過去のWindowsにおける「0.1アップデート」とは意味が異なるということだ。

 パブリックプレビュー版をWindowsストア経由で配布すると発表している通り、このアップデートは「まったく新しいWindows」ではない。

 従来のパーソナルコンピューティングにタッチパネルを加えることで、どんなアプリケーション環境を創出できるか。PCというインフラを出発点に、タブレットの領域にどう踏み出していくのかにチャレンジしたWindows、というコンセプトはそのままに、最初のバージョンに対する反省を込めたものになる。

 果たして今回の改良で、どこまで水と油のようなタッチパネル操作とデスクトップ操作を融合させることができたのか。今回達成できなかったとしても、向かう方向が見えてくれば状況も変化するだろう。BUILD 2013の開催はもうすぐだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月22日 更新
  1. 文字起こしと要約がずっと無料のAIボイスレコーダー「Comu Action Pro」発売 9月20日まで2万9800円 (2026年08月20日)
  2. 総メモリ748GB、AI性能20PFLOPS! デルがGB300搭載のワークステーション「Dell Pro Max with GB300」を発売 (2026年08月20日)
  3. 全部入りの「Rokid」か、特化型の「Even G2」「Ray-Ban Meta」か? 注目スマートグラス3製品を徹底比較 (2026年08月21日)
  4. “23万円台の最新Let's note”を自らの手で組み上げる! パナソニック コネクト「手づくりレッツノート工房2026」体験記 (2026年08月21日)
  5. ゼンハイザーがaptX Adaptiveをサポートし、ユーザー自身でバッテリー交換も可能になった高性能ワイヤレスイヤフォン「MOMENTUM True Wireless 5」 (2026年08月20日)
  6. ビジネスシーンにもなじむチタンボディー! 本格ランウォッチ「Amazfit Cheetah 2 Pro」を日常使いしてみた (2026年08月19日)
  7. 上下2画面で21型相当の圧倒的作業領域! 実売約7万円で手に入るサンコーの2画面モバイルディスプレイを試す (2026年08月20日)
  8. EIZO、航空管制業務用の32型4K液晶ディスプレイ (2026年08月21日)
  9. ロジクールのワイヤレストラックボールマウス「MX ERGO S」がセールで18%オフの1万6091円に (2026年08月21日)
  10. サンワ、USBハブ+引き出しを備えたディスプレイ台 (2026年08月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー