タブレット最高峰を目指した画作りとは?――「Xperia Tablet Z」:Xperia Tablet Z マニアックス(5)(2/2 ページ)

» 2013年08月01日 17時15分 公開
前のページへ 1|2       

Xperia Tablet S、Nexus 10と画質を見比べる

 次に前モデルのXperia Tablet Sと、ライバル機のNexus 10でも同じ画像を表示し、Xperia Tablet Zと並べて見比べてみた。以下の写真はいずれも、Xperia Tablet Zのモバイルブラビアエンジン2をオンにしている。

 まずは1280×800ドット表示の9.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載したXperia Tablet Sとの比較だ。Xperia Tablet Zは1920×1200ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイを備えており、比較すると画素密度が約160dpiから約224ppiにアップしている。

 さらに、液晶ディスプレイの色域は約2倍に広がり、モバイルブラビアエンジン2の高画質化処理も加わるため、高画素の写真やフルHD動画を表示すると、解像感も発色も大きく向上しているのが体感できる。

Xperia Tablet Z(左)とXperia Tablet S(右)の比較。赤方向における色域の拡大と、高画質化処理により、果実のみずみずしさ、鮮やかさで大きな差が出た
Xperia Tablet Z(左)とXperia Tablet S(右)の比較。赤色の画像ほど顕著ではないが、緑の彩度、全体のコントラスト感はかなり異なる
Xperia Tablet Z(左)とXperia Tablet S(右)の比較。青空と海の鮮やかさ、建物の細かな描画で明確な違いが生じている
Xperia Tablet Z(左)とXperia Tablet S(右)の比較。全体的に色域が拡張されているのが分かる。とはいえ、Xperia Tablet Sのグラデーション表示は自然だ

 次に2560×1600ドット表示の10.055型ワイド液晶ディスプレイを装備したNexus 10と比較した。その画素密度は約300dpiにのぼり、非常に高精細な表示を実現しているが、色域は先に紹介したXperia Tablet Sより狭く、Xperia Tablet Zより少し色温度が高めだ。

 実際に見比べてみると、Xperia Tablet Zの発色のよさは一目で分かる。これに加えて、高画質化処理の効果もあり、建物が密集した写真や、毛で覆われた動物の写真といった細部の解像力が求められる画像を表示してみても、意外なことに、Xperia Tablet Zのほうが精細で立体的に見えることが多い(毛の表現はシャープネスで少々わざとらしい部分もあるが)。

 Xperia Tablet Zの約224ppiという画素密度でも、タブレットの標準的な視聴距離ではドットを感じるようなことがほとんどなく、それよりも色域や高画質化処理のアドバンテージのほうが大きいのだろう。目を画面にじっと近づけて凝視すると、Nexus 10は細部まで非常に細かく描画できているのが分かるが、ぱっと見の印象はXperia Tablet Zのほうが明らかに上だ。

Xperia Tablet Z(左)とNexus 10(右)の比較。赤の美しさと全体のコントラスト感でXperia Tablet Zが大きく勝る
Xperia Tablet Z(左)とNexus 10(右)の比較。Nexus 10は落ち着いたトーンで、こうした自然の写真は好印象だが、緑の発色とコントラストが高いXperia Tablet Zは見栄えがよい
Xperia Tablet Z(左)とNexus 10(右)の比較。Nexus 10は彩度が低く、発色が少し緑に寄っている。Xperia Tablet Zは青空と海の鮮やかさに、暑さを感じさせる。コントラストとシャープネスの処理により、藁葺屋根など細部の描画もXperia Tablet Zのほうが緻密に見えるのは意外だ
Xperia Tablet Z(左)とNexus 10(右)の比較。Nexus 10は彩度が低いが、自然な階調表現だ。Xperia Tablet Zは色域の広さが目立つ

Retina級の高画素密度ではないが、総合的な画質は非常に高い

 以上、Xperia Tablet Zが搭載する液晶ディスプレイとモバイルブラビアエンジン2による高画質化効果をチェックした。表示品質の高い特注の液晶ディスプレイをベースとして、ソニーが液晶テレビやディスプレイ、PCの開発で培ってきた高画質化技術も加味され、その総合的な画質は現行のタブレット製品群でも際立っている。

 表示解像度はNexus 10やiPad Retinaディスプレイモデルに譲るが、通常の利用で画素密度が粗く感じるシーンはまれだ。モバイルブラビアエンジン2の効果もあり、むしろ写真や動画の精細感は高く感じられる。これ以上の高解像度を目指すと、ディスプレイの輝度やバッテリー駆動時間に影響するため、極限の薄さと軽さ、スタミナとのバランスも考えて、現状ではこれくらいの解像度で十分という判断なのだろう。

 現状でも画質は満足できるが、次世代機ではこの薄型軽量の防水ボディとスタミナを可能な限り維持、もしくは進化させながら、ディスプレイの高解像度化も期待したいところだ。

・→Xperia Tablet Z マニアックス(6):極薄の防水タブレットでも高音質は味わえるか?――「Xperia Tablet Z」

←・Xperia Tablet Z マニアックス(4):液晶はライバル機より高画質か?――「Xperia Tablet Z」

iconicon
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー