新世代ブラウザ戦争 「Edge」登場も「Chrome」はシェア1位へ鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(3/3 ページ)

» 2016年05月20日 06時00分 公開
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ブラウザの中心がChromeになることで起こる変化

 これは、Edgeの利用を広げようとするMicrosoftには非常に困った現象だ。「拡張機能(Extensions)」に見られるように、現在のEdgeは完全にChromeの後追いのような動きになっている。またChromeを一度利用したユーザーは操作環境を維持するために同じ製品を使い続ける傾向が強くなり、デフォルトブラウザという理由だけでEdgeが優位を勝ち取るのは難しい。

 EdgeがChromeからユーザーを奪い取るためには、パフォーマンスや省メモリなどの面でよほどChromeに対して優位性があるか、あるいはEdgeならではの便利な独自機能が高く評価される必要がある。

 つまり、事実上のブラウザにおけるトレンドリーダーの地位はChromeに移っており、それを崩すのは容易ではない。Chromeのシェアがトップに踊り出たことで、Googleの意志決定における発言力はさらに強くなると予想される。

 例えばGoogleは2016年第4四半期をターゲットに、ChromeでのFlashコンテンツ再生をデフォルトで無効化すると通知している。ホワイトリストを作成して、FacebookやYouTubeなど10のサイトでのFlashの再生を例外的に認めるものの、これも時間限定の措置であり、遠からずFlash無効化がWebブラウザの標準仕様となるはずだ。

 広告配信も含め、もともとFlashの排除に熱心だったGoogleだが、これが業界全体での流れとなり、国内向けサービス(ニコニコ動画など)でいまだFlashの利用の多い日本では悩ましいものとなる。

Googleの通知 Chromeの開発チームがGoogle Groupsに投稿した「HTML5 by Default」に関する通知

 また、コンテンツの潮流が既にPCからモバイルへと移っているという背景もある。モバイル端末ではFlashコンテンツが再生できず、さらにプラットフォームとしてはGoogleのAndroidとAppleのiOSがそのほとんどを占めている。モバイル向けのコンテンツ配信プラットフォームとしては、ChromeやSafariをターゲットとしたものが中心となっているわけで、この波がやや遅れてPCにも到来した形だ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月01日 更新
  1. オーソリニア配列キーボード「Keychron Q15 Max」を試す 美しいグリッド配列は人を選ぶ? (2026年03月31日)
  2. シンプル・イズ・ベストなワイヤレスマウス「ロジクール M185」が999円で買える (2026年03月30日)
  3. 鮮明に撮れるアクションカメラ「DJI Osmo Action 4」が32%オフの2万9778円に (2026年03月30日)
  4. 簡単だけど時間が掛かる TerraMasterのNASキット「F2-425」でHDDを交換してみた【容量アップ編】 (2026年03月31日)
  5. Corsairの縦長ディスプレイ「XENEON EDGE」に待望の白&紫が登場! ガンダムやエヴァコラボの高級デバイスも (2026年03月30日)
  6. ONYX、10.3型電子ペーパー「BOOX Go 10.3」の新モデルを発売 フロントライトモデルも用意 (2026年03月30日)
  7. 高騰続くPCパーツ市場に変化? DDR5メモリの一部値下がりと依然厳しいストレージ事情 (2026年03月28日)
  8. 「録音+文字起こし」を耳元で完結 Nottaユーザー必携の“常時装着”AIレコーダー「Zenchord 1」を試す (2026年03月30日)
  9. “パワードスーツ”はもうSFの道具じゃなかった 高尾山でコンシューマー向け外骨格「Hypershell X Pro」を試す (2026年03月27日)
  10. 新生活を始める前にそろえておきたい! エレコムのトラックボールやドッキングステーションといったPC周辺機器が最大25%お得 (2026年03月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年