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» 2000年11月30日 12時00分 UPDATE

IT Business フロントライン(15):ボーナスでPCを安く買う方法はこれだ!〜 2つの裏技をご紹介 〜

[三浦優子(コンピュータ・ニュース社),@IT]

 いよいよボーナスシーズンが到来し、「そろそろ新しいパソコンを買おうか?」と考える人も増えてきたことと思う。自分で買わないまでも、「パソコンを買おうと思うんだけど、どこで買えば安いの?教えてよ」と身内や、知人に迫られ、難儀している人もいるのでは?(少なくとも、私はそうです)

 自慢してはいけないが、私は「パソコンの使い方」はほとんど分からない。毎日、パソコンを使ってはいるが、原稿を書くので精一杯で、パソコンをいじくり回す時間がないのだ。仕事柄、「パソコン業界のこと」は、ちょっとだけ詳しいと思うんだけれども……。

 しかし、主婦のお友達やら、身内には、「なんでもいいから、とにかくパソコンに関する仕事をしているのだから、パソコンを安く買う方法を教えなさい」と迫られる。そこで、今回は、そんな状況の中で編み出した「これが安くメーカー製パソコンを買う裏技だ!」を伝授したい……。

上級者限定 裏技1!

 裏技1は、パソコン上級者編である。「パソコンにトラブルが起こっても、自分でなんとかできる!」と言い切れる人にだけ、可能な購買方法である。といっても、極意といえるほど、大したものではない。要は、価格比較サイトを上手に活用し、現金問屋から商品を購入しよう!ということだ。

 インターネットによるパソコン販売が年々増加しているのは周知の通り。通産省の調査でも、1999年のEC取引高のうち、最も金額が多いのはパソコンである。実際に取材をしてみても、「インターネット販売を開始すると、とにかく順調に売上高が伸びていく」と、どのショップもほくほく顔であった。

 が、今年の1月ごろか、その状況は一変する。「売り上げ?厳しいに決まっている」と、どのショップもそんなことを口にし始めた。象徴的なのは、フリーウェイの民事更正法申請だった。原因については、もちろん複数の要素があるだろうが、「出せば売れるインターネット・ショップ、バブルの終焉」を象徴する出来事であり、これといって特徴がないパソコン・ショップは、インターネット・ショップを出してもメリットはない時代となったのだ。

 本来、パソコンは利益が薄い商品だ。冷蔵庫やテレビといった家電よりも、利益が少ない。企業向け販売を行うディーラーも、パソコン・ショップも、「パソコン本体だけを売っていたのでは、利益は得られない。周辺機器や、サービス、サポートを組み合わせたソリューションを販売することで利益をとことん目指したい!」と口をそろえる。

現金問屋って、どんな店?

 ところが、そこで登場してきたのは、ほとんどの店が「単なる箱売りではなく、ソリューションを売る」ことを標榜している中、他店にない特徴として「1円でも安く」を掲げている“現金問屋”である。「1円でも安く」を標榜するショップは、「ソリューションを持たないことがソリューション」だという。

 実際に 取材に行って納得した。秋葉原のはずれにあるその店は、いわゆる現金問屋。正規販売代理店ではない。数坪しかない店舗には、箱に入ったパソコンが積まれている。従業員はアルバイトも含めて、10人足らず。ひっきりなしにかかってくる電話に応対している。

 社長いわく、「昔は雑誌に通販広告を出していたんだけど、手間がかかってねえ。インターネットのホームページはそれに比べれば、手間がかからないね。しかも1円でも安く値付けすれば、お客さんが来てくれるのだから、ありがたいよ」。他社にとっては悩みの種である「価格競争」が、現金問屋にとってはプラスに働いているようだ。

 確かにこのショップのように、「最低限のリソースで商売をする」つもりがあれば、価格競争もよい味方となるのかもしれない。これ以上、商売の規模を広げようとしたり、脱現金問屋を目指して、正規販売代理店になろうとしたりすれば、現在のビジネス・スタイルに問題点も出てくるだろうが、「現状のままでいい」のであれば、このビジネス・スタイルで十分だ。

現金問屋は、こんなところ

 いざ「パソコンを買う!」となったら、こういうショップを上手に利用すれば、安く商品が購入できることはお分かりだと思うが、そこは正規販売代理店でないだけに、制限がいくつかある。

  1. 商品の説明は一切ない!
    それだけ手間を減らしているから、安く買い物ができるのである。欲しい商品を決めてから注文しよう。
  2. 商品保証契約が結べない?
    現金問屋系は、商品保証はメーカーと直接結んでくれ!というところが多い。その点を重々認識して購入すべし。
  3. 企業販売には向かない!?
    商品保証がメーカーと直だけとなるために、企業で商品を購入して、トラブルがあったとしても、保証を受けにくい場面が出てくることもあり得る。保証はいらない!という企業ユーザーのみ利用すべし。
  4. 周辺機器などの増強は自分でしよう!
    メモリ、ハードディスク、プリンタといった周辺機器などは扱っていない店も多いので、そういうものは自分でどうにかできる人でないと、購入後、途方に暮れることも。

 以上の条件からかんがみて、こうした現金問屋を利用できるのは、パソコン上級者だけであって、パソコン初心者の知り合いに頼まれて安いパソコンを探すという場合には、あまり向かないように思う。

なぜなら、店側がなんの保証もしてくれないとなると、あなたが「専用コール・センター」とならざるを得ないからだ。コール・センターをボランティアでするのが好きな人なら構わないが、コール・センターをやらされるのはイヤだという人には、以下に記す裏技2のルートでの購入をお勧めしたい。

初心者でも利用できる 裏技2!

 とはいっても、あんまりたいそうなものではないのだが……。裏技2でお勧めしたいのは、「新規オープンのお店を狙え」というものだ。

 あまりに当たり前で、わざわざ私がこうして書かなくとも、すでに利用されている方も多いとは思うのだが、来年3月まではパソコン・ショップのオープンが相次ぐ。なーんと、2000年夏から2001年3月までに、ざっと数えて300店もの新規店舗がオープンするというと、「えーっ?!」と思う方も多いのではないか。

 実は2001年4月以降、大店法が変更になる。あるショップの偉い人によれば、「いろいろときれい事がいわれてはいるものの、あんまり新しいお店を出すな」ということになる法律改正なのだそう。

 そのため、2001年4月を前に、どの店も競って新規ショップをオープンさせているらしい。土日の前に、新聞にはさまれたチラシを見ていると、身近な所に新しいお店ができるというニュースを発見する人も少なくないのではないか。少なくとも、家電店が少ないうちの近所でも、2つのお店が新規オープンしたのを発見した。

目玉商品はおすすめ!

 新規店舗には、来店を促す「超お買い得目玉商品」が用意されているから、これを購入すれば、正規代理店経由で思いがけない安値でパソコンを手に入れることができるはずだ。あるメーカーの人も、「オープンのお祝いにいったお店で、すんごい安いデジカメとプリンタのセットを見つけちゃったよ」と騒いでいたなあ……プロが見て、「安い!」って思えるのは、相当お買い得だってことですよ!

 パソコンに詳しくない友人に、どこでパソコンを買うのがよいか、尋ねられた場合は、「新規開店の目玉商品を買うのがいいよ!」というのがよいと思う。そして、「基本的なこと、分からないことは、お店に尋ねればいい」ともいえるので、あなたが無償コール・センターになる必要もなくなると思うのだが。

 以上、ご紹介した裏技1、2を読んで、「裏技というほどのものでもないぞー!」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。もっとよい裏技をご存じなら、私に「メール」ください! たくさん情報が届きましたら、中身を取材のうえ、次に裏技をご紹介する際、ご披露しますので……。

Profile

三浦 優子(みうら ゆうこ)

1965年、東京都下町田市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、2年間同校に勤務するなど、まったくコンピュータとは縁のない生活を送っていたが、1990年週刊のコンピュータ業界向け新聞「BUSINESSコンピュータニュース」を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社に入社。以来、10年以上、記者としてコンピュータ業界の取材活動を続けている。

メールアドレスはmiura@bcn.co.jp


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