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» 2010年03月29日 13時05分 UPDATE

ソフトバンクオープンデイで孫社長が掲げた“公約” (1/2)

ソフトバンクが3月28日、Twitterでの発言がきっかけとなったイベント「ソフトバンクオープンデイ」を開催した。そこで孫社長が語った、ソフトバンクモバイルユーザーへのメッセージとは。

[園部修,ITmedia]
Photo スタッフのTシャツには孫社長のツイートがプリントされていた

 ソフトバンクは3月28日、孫正義社長にあてた1つのツイートが発端となった「ソフトバンクオープンデイ」を開催した。Twitterで募集した1000組2000人を、汐留にあるソフトバンク本社の社員食堂に招待するというもので、応募総数約1万7000件から選ばれた約1000組、1300人ほどの人が参加した。

 食堂は東京汐留ビルの25階にあり、うなぎ釜飯セット、SoftBankランチ、かつ丼、田舎そば・うどん、四川麻婆豆腐、ラーメンなどのメニューが自由に食べられたほか、吉野家やCASAなどが提供するメニューも味わえた。

 また同日、孫社長のフォロワーからリクエストがあったUstreamスタジオもお披露目された。スタジオはソフトバンク本社がある汐留(社員食堂スペース)にあり、予約申し込み手続きをすれば無料で利用できる。当日は早速そこで放送も行った。また5月10日には、ソフトバンク渋谷にもUstreamスタジオを設置する。6月1日以降は渋谷シダックスビレッジクラブもUstreamスタジオが用意される予定だ。

 イベントのスタッフは、イベント開催の契機となった、@ebleafさんのツイートに孫社長が返信した際のコメントをプリントしたTシャツを着用し、誘導や案内にあたった。休日で人もまばらな汐留に、多くの“孫正義ファン”が集まった。

Twitterフォロワーのさまざまな声に応える

 社員食堂での食事の後は、別会場で「お楽しみイベント」も開催した。ここではTwitterにまつわるトークセッションや、Twitter上での発言が常に話題を呼ぶ浜田幸一(ハマコー)さんのTwitter活用術紹介、ハマコーさんへのiPhone贈呈、坂本龍馬トーク、お父さんグッズ抽選会、そして広瀬香美さんによるミニライブなどが行われ、孫社長のツイートに魅せられて参加した多くの来場者を楽しませた。

PhotoPhotoPhoto お兄ちゃんとお父さんに始まって、林信行さん、孫社長、まつゆうさん、神田敏晶さんによるTwitterトーク、浜田幸一さんとのトークなどで来場者を楽しませた
PhotoPhotoPhoto ハマコーさんにはiPhone 3GSを贈呈。その場で契約をしてもらった。契約をサポートしたのはSMAPのTVCMでもおなじみの女性。さらに孫社長と歴女タレント美甘子さん、@ryomasakamotoさんによる坂本龍馬トーク、そして最後に「香美別邸 in ソフトバンクオープンデイ」と称して広瀬香美さんのミニライブも開催。ライブでは孫社長が「愛ぽんちゃんの歌」を広瀬さんとデュエットした

 またTwitter上で孫社長が「やりましょう」「検討しましょう」とコメントした案件を整理し、実現したものを紹介するTogetterのリスト、「やりましょう」リスト「できました」リスト「検討します」リストも公開された。社内では「そう簡単に『やりましょう』といわないでほしい、という声もあるので、難しそうなもの、時間がかかりそうなものは『検討しましょう』と答えている(笑)」と孫社長。

Photo Togetter上に作成された「やりましょう」「できました」「検討します」リスト

 予定では1時間半程度のはずだったが、孫社長からの“おもてなし”は約2時間半にわたった。Twitterユーザーに人気の人たちをゲストに呼んだりしたこともあり、会場は盛況だった。

電波エリアの改善は「命をかけてやっていく」

 このイベント会場では、多くのソフトバンクユーザーが気になっている「ソフトバンクモバイルのエリアに対する取り組み」を改めて説明したのも興味深い。孫社長のアカウント(@masason)あてには、毎日のようにエリア改善の要望が送られていることから、孫社長自ら「命をかける決意です」と発言しており、具体的にどのような形で対策を打ち出すのか、関心が集まっていた。

PhotoPhoto フェムトセルとWi-Fiルーターを掲げる孫社長

 孫社長がソフトバンクオープンデイで掲げたのは「ソフトバンク電波改善宣言」。これは4つの施策から構成される。

  1. 基地局を倍増(2010年度中をめどに)
  2. 自宅用基地局(フェムトセル)を無料提供
  3. 店舗・企業用基地局(フェムトセル)を無料提供
  4. 店舗・企業用Wi-Fiルーターを無料提供

 基地局の倍増とは、その名の通りボーダフォン買収時から2倍に増やした基地局数を、向こう1年でさらに2倍にするという計画。孫社長は「現在ソフトバンクモバイルユーザーが、自宅で問題なくケータイを使える率は約98%という調査結果が出ている。経営的には、借金もあることだし、これだけできていれば十分という判断もある。あらかじめ言っておくが、基地局をさらに倍にしても100%になることはない。残り1%強をやるために、これだけの投資をするのは、正直効率が悪いが、それでも言い訳をせずにやっていくことに決めた」と話した。

 一言で基地局といっても、広大なエリアをカバーするマクロセルをどんどん建設するという話ではなく、後述するフェムトセルの数も含むものになるようだ。これにともなって、2011年3月期の設備投資額は合計で4000億円程度になると見積もられている。

 なお電波状況の改善要望を孫社長のアカウントに集めると、孫社長のタイムライン(TL)が改善要望だらけになってしまう恐れもあるため、要望を受け付けるTwitterアカウントを別途用意することも明らかにした。アカウントは後日発表する。

 フェムトセルの無料提供は、希望者に対して行うもの。「自宅で電波が入る人は申し込まないでくださいね。それから、天井に付けてくれとか、そういう特殊な要望にはお応えしかねます」と孫社長は笑ったが、希望があれば可能な限り対応する方針になる。なお自宅にブロードバンド回線がない場合は、フェムトセル専用のADSL回線も無償で提供する。5月10日から受け付けを開始し、1台ずつ総務省に申請をする必要があることから、1カ月半後くらいをめどに設置を開始する。

 店舗や企業向けにも、同様の施策を実施する。こちらもブロードバンド回線がない場合には専用ADSLサービスも無料提供。店舗でのエリア改善も徹底して行う姿勢を見せた。なお店舗・企業向けには、Wi-Fiルーターも無料で提供する。アクセスポイントはFONのものを利用する予定で、ブロードバンド回線も必要に応じて無償提供する。

PhotoPhoto 基地局を向こう1年で倍増させる計画。フェムトセルは無料で提供する
PhotoPhoto 店舗・企業向けにはフェムトセルとWi-Fiルーターを無料で提供
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