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» 2012年08月22日 10時30分 UPDATE

DIGNO DUALの“ここ”が知りたい:第1回 購入時に気をつけることは? MNPはできる?――「DIGNO DUAL WX04K」

ウィルコムのAndroidスマートフォン「DIGNO DUAL WX04K」。3GとPHSを活用した「いいとこ取り」は果たして成功しているのか、気になる要素を数回に渡りチェックする。第1回は、購入前の注意点などを中心に紹介しよう。

[あるかでぃあ(K-MAX),ITmedia]

 6月21日にウィルコムから発売され、同社初のAndroid OS採用端末として注目を浴びた京セラ製スマートフォン「DIGNO DUAL WX04K」(以下、DIGNO DUAL)。デュアルコアCPUを採用し、ワンセグや防水機能を備えるなど、他社のミドルクラス並みの性能を持った機種だが、その最大の特徴はソフトバンクがMVNOとして提供する3G回線を利用した定額データ通信サービスと、自社のPHS回線を利用した定額通話サービスにある。

photophoto ウィルコムから満を持して発売されたデュアル通信端末。“DIGNO”は京セラのAndroidスマートフォンに共通して付けられているブランド

 その特異な仕様から発売前より大きな注目を集めていたが、3G+PHSによる“全方位定額”という「いいとこ取り」の戦略は成功したのだろうか。実機レビューの第1回である今回は、購入前に注意すべき点や端末の仕様、MNPの可否などについてチェックしていこう。

photo ボディカラーはホワイト、グリーン、ピンク、ブラックの4色。ブラックのみ艶のないマット塗装が施されており、他のカラーはパールの入った輝きのあるメタリック塗装が施されている

質問:購入時に気をつけることは?

photo 端末からMy WILLCOMにアクセスすると、メールの転送設定を行う事ができる。機種変更を行った場合は必ず設定しておきたい

 DIGNO DUALは基本的に「PHS」として契約することになるため、これまでウィルコムのPHS端末を利用してきた人ならそのまま問題なく機種変更が可能だ。ただし、PHS回線だけでなく3G回線の2契約が必要となるため、購入時に契約書を2つ書くことになる。店頭などで混乱することのないように留意しておこう。

 またDINGO DUALでは、従来のウィルコム端末で使用されていた「〜@pdx.ne.jp」「〜@xx.pdx.ne.jp」「〜@willcom.ne.jp」ドメインのメールアドレスが使えなくなり、新たに「〜@wcm.ne.jp」から始まるドメインが提供される。

 それまでpdxドメインを利用していた場合は、オンラインサインアップからメールの転送設定を行う必要がある。2012年8月現在はDIGNO DUAL本体からも「My WILLCOM」にアクセスすることで転送設定が可能になっているが、Gmailなどの外部メールサービスをすでに利用しているなら、機種変更前に任意のメールアドレスへ転送設定を済ませておくといいだろう。

photo ウィルコムのメールアプリを起動すると下段にSMSの作成項目がある。従来のライトメールではなく3G回線によるSMSなので注意が必要

 また「ライトメール」が使えなくなる点も要注意だ。ライトメールはPHSの電話番号を使ってショートメッセージを送受信するウィルコム独自のSMS機能。ほとんどのPHSを相手にして短文のやりとりができるが、PHSの機能が音声通話のみに絞られたDIGNO DUAL WX04Kでは利用できなくなった。

 その代わりに、3G回線の電話番号を利用したソフトバンク網によるSMSが利用可能になっている。ドコモやauの端末とのSMSによる相互通信が可能になるが、これまでウィルコム同士でライトメールを利用してきた人は、機種変更を行う前にライトメールが使えなくなる点を十分に考慮しておこう。

質問:同梱品には何が入っているの?

 DIGNO DUALのパッケージには、端末本体のほかに各種取扱説明書(クイックスタートマニュアルなど)、3G通信用のMicroSIMカード、ACアダプター、イヤフォン変換ケーブル、リチウムイオンバッテリー、microSDカード(2Gバイト)、保証書と注意事項が書かれた説明書などが同梱されている。

 これまでのPHS端末と大きく異なるのは取扱説明書で、従来のような数100ページに渡るような分厚いものは同梱されていない。両面印刷された1枚のクイックスタートマニュアルと50ページ強の「お願いとご注意」だけを頼りに端末を利用する事になる。

photophoto 同梱品は少なめ。本体にイヤフォン端子がないため、microUSB端子に接続する変換ケーブルが付属する(写真=左)。本体に同梱される説明書類は、全て本体と同じサイズにまとめられている(写真=右)

 持つだけで読みたくなくなるような分厚い取扱説明書がないことはメリットでもあるが、初めてAndroidスマートフォンを利用する人にとっては分かりづらさの理由ともなる。購入の際は、Androidスマートフォンの利用方法などをあらかじめチェックしておくと混乱を避けられるだろう。また同梱されたクイックスタートマニュアルは非常に分かりやすく使い方を解説しているので、既にAndroid端末を利用したことがある人でも一度しっかりと読んでおくことをお勧めしたい。

photo 操作方法を書いた取扱説明書らしいものはこの1枚だけ。スマートフォンは実際に触って覚えていく必要があるのが初心者には難しいところでもある

 ACアダプターは汎用のmicroUSBタイプなので、市販のスマートフォン用充電器なども利用できる(ただし利用は自己責任)。PCなどと接続するUSB⇔microUSBケーブルなどは同梱されていないので、PCとのデータ同期や音楽データの取り込みなどを行いたい場合は、あらかじめ市販のケーブルを購入しておくと良いだろう。

photo 筆者が愛用しているのは巻き取り式のUSBケーブル。持ち運びが楽でデスクの上でも邪魔にならない。PCにつなげることが多い人なら必携の1本だ

質問:SIMカードのサイズは? SIMカードを抜くとどうなる?

 SIMカードスロットは背面カバーを開けバッテリーを取り外したところにある。SIMカードはMicroSIMサイズで、通常のSIMの半分ほどの大きさ。非常に小さなカードなので、紛失しないためにも必要がない限り抜かない方がいいだろう。

photophoto SIMカードは3G回線用のもの。PHS回線にはSIMカードはない(写真=左)。通常サイズのSIMカードを採用するauと比較したもの。かなり小さめであることが分かる(写真=右)

 SIMカードを抜いて使用した場合、3G回線によるデータ通信と音声通話ができなくなるが、PHS回線での通話や各種アプリの利用、また通信が必要なアプリやインターネット閲覧なども、Wi-Fi環境があればほとんどのものが使用可能である。ワンセグ視聴も可能だ。このあたりは非常に自由度の高い設計だと言える。

 誤ってSIMカードを抜いてしまうことはほとんどないと思われるが、万が一抜いていたとしてもロック画面で大きく警告表示が出るほか、画面上部のピクトエリアにもSIMカードが挿入されていないことを示すアイコンが表示される。

photo SIMカードを抜いた時のロック画面。画面にSIM未挿入の警告やSIMが挿入されていないことを示すピクトアイコンが出るほか、本来なら「SoftBank」と表示される場所にも「サービスなし」の表示が出る

質問:MNPはできる?

 DIGNO DUALの契約時には、すでに持っている携帯電話番号をMNPで移行させることが可能だ。当然ながらMNPできるのは3G回線のみで、PHS回線は新規契約か機種変更になる。3GケータイとPHSの2台持ちをしているなら、MNPと機種変更を使って1台のDIGNO DUALに電話番号を集約できる。なおソフトバンクモバイルの端末からDIGNO DUALに買い換える際も機種変更ではなくMNPになる(形式上、別のキャリアに移ることになる)。

photo 2台を1台にまとめられるメリットは大きいが……

 もちろんDIGNO DUALからのMNPで転出することも可能だ。ただしその場合はPHS回線も連動して解約か機種変更の扱いになるため、DIGNO DUALは回線契約ナシの状態になる。3Gだけ、あるいはPHSだけでDIGNO DUALを運用することはできない。

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