第6回 Wi-Fiでメール送信、フォルダ分け、新着問い合せ――キャリアメールの詳細設定を覚える今すぐ使えるスマホレシピ(1/3 ページ)

» 2012年09月26日 19時40分 公開
[今西絢美(ゴーズ),ITmedia]

 前回は、SMSとキャリアメールの基本について解説した。そこで、今回は実際にキャリアメールを利用する際に知っておくと便利な使い方について紹介しよう。これらのポイントを押さえれば、ケータイ同様、キャリアメールを快適に使えること必至だ。なお、本記事ではAndroidについてはドコモは「spモードメール」アプリ、auは最新の「Eメール」アプリ、ソフトバンクは「SoftBankメール」アプリ、iPhoneについては「メッセージ」アプリ(MMS)で検証している。

ドコモのスマホはWi-Fi接続時のメール利用に設定が必要

 会社や自宅でスマートフォンを利用するのに、Wi-Fiに接続している人は多いだろう。その方がパケット代の節約になるだけでなく、データのダウンロードも速い。しかし、スマートフォンでのWi-Fi接続時には注意しなければいけないことがある。それは、キャリアによって、Wi-Fi接続時のキャリアメールの送受信の設定が異なるからだ。

 まず、ドコモのAndroidスマートフォンでは、初期設定ではWi-Fi接続時にキャリアメールの送受信ができない。メールが届くと未受信メールがあることは通知してくれるが、いつものようにメールを自動受信することはない。ただし、「spモードメール」アプリ内で設定を行なえば、Wi-Fi接続時のキャリアメール受信が可能になる。

 それにはWi-Fiオプションパスワードを設定しなければならず、このパスワードを「Wi-Fiメール利用設定」で入力する。操作としてはかなり単純だが、メールを送受信するためだけに設定を変更しないといけないのはやや面倒。無線LANを利用する人は覚えておきたい。外出先で「docomo Wi-Fi」などを利用する場合もこの設定を忘れないようにしよう。

photophoto 「メール設定」→「その他」→「Wi-Fiメール利用設定」をタップする。このときWi-Fiはオフにしておく(写真=左)。「spモード各種設定」で「Wi-Fi設定」を選択し、「Wi-Fiオプションパスワード」を選択(写真=右)
photophoto 「設定済みのWi-Fiオプションパスワードを利用して開始する」をタップし、Wi-Fiでspモードメールを利用できるよう設定する(写真=左)。「メール設定」に戻り、「Wi-Fiメール接続確認」をタップ。念のため接続できているかを確認しよう(写真=右)

 ソフトバンクとauの場合は、Wi-Fi接続時も通常どおりキャリアメールの送受信が行える。ただし、電波が通じる場所かどうかで違いが生じる。ソフトバンクのスマートフォンは、データ通信がオン、つまり圏内でなければWi-Fiでの送受信はできない。しかし、auのスマートフォンではデータ通信がオフの状態でもWi-Fiのみでキャリアメールの送受信が可能だ。ドコモの場合はデータ通信がオフの状態でもWi-Fiオプションの利用設定をしていれば利用できる。

 なお、auのAndroidスマートフォンにて、3G通信をオフにしてWi-Fi通信のみでEメール(〜@ezweb.ne.jp)を送受信できるのは、新しい「Eメール」アプリを利用できる機種のみ(KDDIのWebサイトを参照)。「AQUOS PHONE IS14SH」以前のシャープ端末や、「INFOBAR A01」「SIRIUS α IS06」「MIRACH IS11PT」「REGZA Phone IS04」「REGZA Phone IS11T」はこのEメールアプリに対応していないので、Wi-FiのみでEメール(〜@ezweb.ne.jp)の送受信はできない。

※au Androidスマートフォンにて、Wi-FiのみでEメールを送受信できるのは、新しい「Eメール」アプリを利用できる機種のみ、という記述を追記しました(9/27 11:05)。

photo ソフトバンク端末ではデータ通信がオフの場合はメールの送受信ができない

 iPhoneの場合は、ソフトバンク版、au版ともに、Wi-Fi接続時もメッセージを受信可能だ。ただし、国内にいるときは「モバイルデータ通信」がオフ、海外にいるときは「データローミング」がオフになっていると、Wi-Fiに接続していてもMMSを送受信できない。

photo 「モバイルデータ通信」がオフになっていると、Wi-FiがつながっていてもMMSの送受信はできない。ただしiMassageの送受信は可能だ

Androidなら受信したキャリアメールをフォルダ分けできる

 ケータイメールでは、受信メールをフォルダ分けしていた人もいるだろう。Androidでも、ケータイ同様に受信メールを任意のフォルダに分けることができる。

 ドコモのスマートフォンの場合、「spモードメール」アプリで「受信メール」を開き、メニューボタンを押して「フォルダ作成」をタップする。するとフォルダに名前を付ける画面が表示されるので、名前を入力して「OK」をタップしよう。

photo 端末のメニューボタンを押し、「フォルダ作成」をタップ

 メールの振り分けを設定するには、作成したフォルダを長押しし、「振り分け設定」を選択する。ここで「振り分け条件1」をタップすると、「件名振り分け」「アドレス振り分け」「グループ振り分け」の3つの條件が表示されるので、いずれかの条件を選ぶ。

 筆者は最近アドレス振り分けを愛用しており、「家族」や「仕事」、「メルマガ」といったフォルダを作成している。また「自動削除設定」を利用すると、フォルダ内のメールを設定した期間に応じて自動で削除してくれる。メルマガなど長期間保存する必要のないメールフォルダにはこの設定を適用しておくと便利だ。

photophoto フォルダの各種設定項目は、フォルダを長押しすると表示される(写真=左)。自動削除設定では1カ月、3カ月、6カ月、12カ月といった期間を指定できる(写真=右)

 auのAndroid向けEメールアプリ、ソフトバンクのAndroid向けSoftBankメールアプリも当然フォルダ分けには対応している。さらに、ソフトバンク端末では「シークレット」フォルダを作成可能だ。これを利用すれば、フォルダごとにパスワードを設定できるので、大事なメールや人に見られたくないメールを保存しておける。

photo 「フォルダシークレット登録」では指定したフォルダにパスワードを設定可能

 残念ながら、iPhoneの「メッセージ」アプリでは受信メールのフォルダ分けができない。しかし、受信したメールは自動的に送信者別のスレッドにまとめられるので、あとからの検索性はそう低くない。また「メール」アプリではフォルダ分けに対応しており、ソフトバンクの「〜@i.softbank.jp」のアドレスや、auの「〜@ezweb.ne.jp」のアドレスで受信したメールをフォルダで分類できる。ただし、自動振り分け設定はないのでやや面倒ではある。

photophoto 送信者別にメールがまとめられる。上にいくほど送受信日時が最近のものとなっている(写真=左)。「編集」→「新規メールボックス」の順にタップしてフォルダを作成する(写真=右)
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