NTTドコモが、2013年夏モデルとしてシャープ製のAndroid端末「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」を5月24日に発売した。OSにはAndroid 4.2を採用し、1080×1920ピクセルのフルHDに解像度を高めた4.8インチのIGZO液晶を搭載しているのが最大のトピックだ。
デザイン面の大きな特長は、背面にラウンドフォルムを採用したことだ。継ぎ目のない新構造のボディを採用しており、心地よく持てる。画面サイズは、前モデルのSH-02E(4.9インチ)と比較すると0.1インチ小型化した。大画面のメリットを残しながらも、より持ちやすさを重視したデザインという印象を受けた。
また、前モデルから引き続き、IPX5/7等級の防水に対応するが、今回は上部のイヤフォンジャックと下部のMicroUSB端子は“キャップレス”仕様になっている。充電ケーブルを装着する際、蓋を外す手間を省けるほか、蓋が劣化して取れてしまうことがないのがうれしい。さらに、バッテリー容量は2600mAhで、兄弟機といえる「AQUOS PHONE Xx 206SH」(ソフトバンク)、「AQUOS PHONE SERIE SHL22」(au)の3080mAhよりもやや小さい容量になった。
画面下部に戻る、ホーム、メニューキーを採用したのもポイント。前モデルではこれらのキーはアプリを起動すると画面に表示される仕様だったが、SH-06Eでは常時操作できるので、一般的なAndroid端末の操作に慣れた人でも違和感なく扱えるだろう。
ハードウェア面での最大の注目ポイントは、やはりフルHDのIGZO液晶を搭載していることだろう。先述の通り、SH-06Eは解像度をフルHDに高めた4.8インチのIGZO液晶を搭載する。1インチあたりのピクセル数は460ppi。一般の印刷物や写真は300から360ppiと言われているので、それを超える解像度を実現したことになる。
実際の表示を前モデルと比較してみると、SH-06Eのほうが、ドットの密度が高く、より鮮明な印象を受ける。前モデルも十分キレイなのだが、新モデルのほうがメニューなどの小さな文字の表示や、アプリアイコンや写真などの色味がより鮮明だと感じた。
ディスプレイの表示設定で変更できる「画質モード」にも新たなモードが追加された。周囲の明るさや照明の種類(蛍光灯や白熱灯など)、時間帯などに応じて自動で画質を調整する「ユースフィット」と、画面のチラつきを抑えて目への負担を軽くする「リラックス」を選択できる。なお、今夏のトレンド機能として注目が集まるフルセグは、類似モデルといえるソフトバンクのAQUOS PHONE Xx 206SHが対応しているが、SH-06Eは非対応だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.