第3回 ベンチマークスコアはどれくらい? どんな省電力機能がある?「DIGNO R 202K」の“ここ”が知りたい(1/2 ページ)

» 2013年08月01日 17時21分 公開
[村上万純,ITmedia]

 初めてスマートフォンを使うユーザー向けモデルである京セラ製のAndroidスマートフォン「DIGNO R 202K」。軽量ボディを実現するためにスペックは抑え気味の印象があるが、実際のベンチマークスコアはどうだろうか。また、長時間駆動を助ける「省電力ナビ」機能や、「すぐごえ」「すぐ文字」などの京セラ独自の機能についても紹介しよう。

photo 「DIGNO R 202K」

質問:ベンチマークスコアはどれくらい?

 QualcommのSnapdragon MSM8960(1.5GHzデュアルコア)のプロセッサーを備えるDIGNO R。その処理能力を調べるために、CPUの性能やデータの読み書き、画像処理、ブラウザ性能などを数値化するベンチマークテストを行った。使用したアプリは「Quadrant Professional Edition」「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク 」「Vellamo」の3つだ。それぞれ5回計測し、平均値を出した。あくまで、端末の性能を図る上での指標の1つとして欲しい。

 まずQuadrant Professional Editionのスコアを見てみよう。このアプリは、CPU、メモリ、I/O(データの読み書き)、2Dと3Dグラフィックの性能を計測でき、そこで算出された平均値を“総合スコア”として表示する。

 総合スコアの平均値は5283.8だった。同じくソフトバンクモバイルが2013年夏モデルとして投入したハイエンド端末「ARROWS A 202F」の平均値(3回計測)が9929.7だったことを考えると、やはりスペックは決して高くはない。スペック面ではある種の割り切りが必要になりそうだ。各項目の計測結果と平均値は以下のとおり。

photophotophoto 「Quadrant Professional Edition」のベンチマーク結果
photophoto 5回計測して平均スコアを出した
Quadrant Professional Editionのスコア
  CPU メモリ I/O 2D 3D 総合
1回目 10723 10048 2863 538 2279 5290
2回目 10595 10135 2818 538 2274 5272
3回目 10819 10019 2828 533 2308 5301
4回目 10613 9879 2934 560 2328 5263
5回目 10692 10019 2917 585 2251 5293
平均値 10688.4 10020 2872 550.8 2288 5283.8

 続いて、AnTuTu 安兎兎ベンチマークのテストを実施した。このアプリでは、CPU、RAM、GPU、I/O(データの読み書き)を計測できる。総合スコアの平均値は10829.2だった。ARROWS A 202Fの平均値(3回計測)は21249.7で、やはり高スペックな端末と比べるとやや見劣りする。

photophotophoto 「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク 」の結果
photophoto 5回計測して平均スコアを出した

 各項目の計測結果と平均値は以下のとおり。

AnTuTu 安兎兎ベンチマークのスコア
  CPU RAM GPU I/O 総合
1回目 4139 2014 4065 904 11122
2回目 3758 1910 4123 905 10696
3回目 4245 2123 4049 904 11321
4回目 3519 1894 4147 904 10464
5回目 3489 1790 4363 901 10543
平均値 3830 1946.2 4149.4 903.6 10829.2

 最後に、Qualcommが開発したベンチマークテストアプリのVellamoでテストを実施した。レンダリングやJavaScript、ページダウンロード、リロードなどブラウザの性能が分かる「HTML5」と、データの読み書きやメモリなど、CPUの性能を測れる「METAL」という2つのテスト項目がある。平均値はHTML5が1818で、CPU性能を測るMETALが517.4だった。こちらはARROWS A 202Fの2191.3(HTML5)と683.7(METAL)と比べても悪くない数字だ。

photophotophoto 「Vellamo」ベンチマーク結果
photophoto 5回計測して平均スコアを出した
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