日本通信、NTTドコモに音声通信網の相互接続を申し入れ――「革新的な通話サービス」提供へ

» 2014年07月18日 15時00分 公開
[田中聡,ITmedia]

 日本通信は7月18日、NTTドコモに音声通信網の相互接続を申し入れたことを発表した。帯域幅に応じて料金を支払うもので、日本通信は「音声網のキャパシティを借りることで革新的な通話サービスを企画し、開発してご提供することができる」としている。

 通信事業者とMVNOの契約形態には、「卸契約」と「相互接続」の2種類がある。後者の相互接続は原価+適正利潤でインフラを調達でき、卸契約よりもコストの面で有利になるので、料金面などでより自由度の高いサービスを提供しやすい。

 日本通信のデータ通信サービスは相互接続で実現しているが、音声通話は卸契約に基づいており、音声通話による相互接続は実現していない。現在、MVNOが提供する音声通話サービスの多くが30秒あたり20円(税別)の従量課金だが、相互接続が実現すれば、MVNOでも通話定額など、ユーザーメリットの高いプランが実現するかもしれない。

 日本通信によると、今回の申し入れは、回線交換式の音声サービスだけでなく、LTEネットワーク上で通話ができる「VoLTE」の接続も含むという。

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