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» 2015年12月07日 19時00分 UPDATE

山根康宏の中国携帯最新事情:中国で本当に人気があるスマホとは何か? ランキングで見る各社の実力 (1/3)

価格帯別に人気が細分化している中国のスマホ市場。販売台数だけでは分からない各社の本当の人気を、価格帯別に行った市場調査から分析してみよう。

[山根康宏,ITmedia]

 中国でも大人気のiPhone。だが街中を歩く人々や地下鉄車内を見るとそれ以外のスマートフォンを使っている人の数も多い。中国では毎週のようにスマートフォン新製品が発売されており、最近では低価格ながら質感も性能も高い機種も増えている。では中国では一体どんな機種が人気なのだろう? China Mobile(中国移動)の顧客調査による人気ランキングの結果を見てみよう。

四半期ごとに行われるChina Mobileの顧客調査

 中国国内のスマートフォン販売競争は年々激しくなっている。1年前のシェアトップ3といえば、韓Samsung、中LenovoとCoolpadが常連だった。しかしその3社をあっという間にXiaomi(小米科技)が追い抜き、そのXiaomiもHuawei(華為)にトップの座を明け渡すなどシェアの動きはめまぐるしく変わっている。Appleも2015年9月、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」を日米と同時に発売し、好調な売り上げを記録した。

 調査会社Counterpointによると、中国国内の9月のスマートフォン販売台数はAppleが1位となった。だがわずかな差でHuaweiとXiaomiが追いかけ、トップ3集団を形成している。

 Samsungは夏前まではくらいついていたが、8月以降に販売数が減り、上位3社との差が大きく開いてしまった。ちなみに約2年前の調査結果と比べてみると、中国メーカーの勢力だけでも大きな変動を見ることができる。Xiaomiは2年前から既に大きな話題となっていたが、それでもシェアの5位以内には入っていなかったのである。

山根康宏の中国携帯最新事情 Counterpointの2015年2月から9月の中国国内スマートフォン販売台数推移
山根康宏の中国携帯最新事情 こちらは2013年4月から10月の調査結果。2年前の勢力は今とは大きく異なる

 販売台数の差はメーカーの人気の差そのものだ。とはいえ、10万円近いiPhoneと、1万円台で買えるXiaomiの低価格モデル「紅米」シリーズを買う客層は異なっている。また自分が買ったスマートフォンがたまたま安かったから購入した、という消費者も中にはいるだろう。

 中国最大の通信事業者China Mobileは、消費者が実際どのスマートフォンを気に入っているのか、人気調査を四半期ごとに行い、その結果を公開している。例えばA社の製品を買ったが実は不満があり、本当はB社の製品を買いたかった、という顧客の声も反映されるのだ。

 China Mobileが自社販売する端末の販売台数ではなく、このような調査結果を表に出すのは、ソーシャルネットワークサービス時代らしく「消費者の生の声」を顧客に直接伝えようと考えているためだろう。

 例えば販売台数が上位に入らなくても、半年間コンスタントに売れている製品であればそれは消費者が満足して買っているということになる。一方、価格の高い製品は購入時に慎重にならざるを得ない。これからスマートフォンを購入しよう、買い替えようと考える消費者にとって、既存顧客の声は有用な情報にもなるのだ。

 この調査結果は一律に全ての機種のランキングを付けるのではなく、端末の価格ごとに「低価格帯」「中価格帯」「高価格帯」の3つに分けてそれぞれのトップ10またはトップ5を発表している。低価格帯は999元(約1万9210円)以下の、いわゆる「百元機」。千元以下、百元台で買えることから通称でそう呼ばれることもある。

 中価格帯は1000元から2999元(約1万9230円から5万7670円)、そして高価格帯は3000元(5万7690円)以上と別れている。ではそれぞれの価格帯ごとの人気機種を見ていこう。

山根康宏の中国携帯最新事情 中国移動の調査は低価格帯、中価格帯、高価格帯それぞれの顧客による人気端末を発表
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