バッテリーの劣化は? 赤ロム対策は?――ゲオに聞く、中古スマホを安心して購入する方法

» 2016年01月21日 09時53分 公開
[島徹ITmedia]

 近年、さまざまな中古品取り扱い店で「中古スマホ」が販売されている。だが、実際に購入するとなると本体の状態や初期不良対応が気になるところだ。ITmedia Mobileの読者調査でも、中古スマホを購入する際、「バッテリーの劣化」「傷や汚れ」が気になるという人が多かった。

 そこで、中古スマホを購入する際の本体確認や、購入後の保証サービスなどの対応について、前回に引き続き中古スマホや格安SIMを取り扱うゲオモバイルの「ゲオモバイル渋谷センター街店(以下ゲオモバイル渋谷)」にて、ゲオ モバイル運営部モバイル運営課モバイルラウンダーの林野下譲氏にお話を聞いた。記事中の価格は税別。

 なお、記事の本文や写真に記載されているサービス内容は、2015年12月28日時点のもので、今後、金額やサービス内容は変動する可能性がある。

ゲオモバイル 「ゲオモバイル渋谷センター街店」

購入時はスマホの外装とバッテリー、SIMの形状をチェックしよう

 中古スマホは多くの場合ショーケースに展示されていることが多いが、ゲオモバイル渋谷では「実際に手に取って背面や重量なども含めて確かめられます」と林野下氏。特に小キズの製品はどこにキズが入っているのか気になるところなので、手に取って背面もしっかり確認しておきたい。

ゲオモバイル 同じ機種の中古スマホでも、未使用品やある程度使われたもの、目立つキズがついたものなど、いくつかの種類に分けられる。

 スマホの内蔵バッテリーは、500回ほど充電を繰り返すと製品によっては50%ほど充電容量が減る、いわゆる“劣化”が進行していく。しかし、バッテリーの充電回数を確認する方法はないので、特に1年以上前の中古スマホを買う場合は劣化具合を判断しにくい。新品バッテリーに交換するにも、最近のバッテリー交換に対応していないスマホは通信事業者やメーカーでの交換が必要で、1万円前後の費用がかかる。

ゲオモバイル iPhoneのバッテリーはAppleでの交換が必要。Androidなら機種によっては自身でバッテリーを交換できる。

 そこで、バッテリーを気にする人にオススメなのが「バッテリーを交換できる中古スマホ」だ。ゲオモバイル渋谷では、オンラインショップなどで新品のバッテリーを購入できることを確認したうえで勧めているという。

 ドコモやKDDIなど携帯電話事業者のオンラインショップでは、交換用バッテリーを3000円前後で販売しているほか、新品の背面カバーも取り扱っている。背面のキズが気になるなら、まとめて交換してしまうのもいいだろう。

ゲオモバイル 新品のバッテリーや背面カバーはドコモやauのオンラインショップで購入できる。

手持ちのSIMは中古スマホで使えるのか、店頭で必ず確認する

 購入する中古スマホのSIMカードについても確認しておきたい。SIMカードの形状は「標準」「micro」「nano」の3種類があるほか、同じ形状でもスマホによっては使えないことがある。購入後に手持ちのSIMが中古スマホで使えないと気付いても返品できないので、必ず店頭で手持ちのSIMを使えるのか確認しておこう。ゲオモバイル渋谷では「SIMの案内は気を遣っており、対応を確認するようにしている」(林野下氏)とのことだ。

ゲオモバイル SIMの形状は3種類あり、さらにスマホによって使えるSIMと使えないSIMがある。手持ちのSIMでどの中古スマホを使えるのかは店頭スタッフに確認しよう

 もし、SIMとスマホの対応が分からない場合は、まず店頭スタッフに相談しよう。SIMに関する知識がある店舗なら、どの中古スマホなら利用できるのかを教えてくれる。逆に、SIM対応の案内が不確かな店舗だと、購入後にSIMを認識しないなどのトラブルが起きかねないので、避けた方が無難だ。

初期不良は30日、赤ロムは期間を問わず返金または交換保証

 中古スマホの取扱店では買取時に故障や不具合がないかチェックしており、ゲオモバイルでは何重にもデータを消去するなど、プライバシー対策も万全を期している。とはいえ、ごくまれに購入後に故障や不具合が発覚する場合がある。この場合、ゲオモバイル渋谷では購入から30日以内と比較的長い間の交換または返金に応じている。初期不良の返品期間が長い店舗だと安心して購入しやすい。

ゲオモバイル ゲオモバイル渋谷の場合、30日以内の初期不良なら交換または返金に応じてくれる

 もう1つ、中古スマホならではの注意点が、赤ロムと呼ばれる「ネットワーク利用制限」がかかった端末だ。スマホを買い取りに出した元の所有者が、買取に出したスマホの割賦代金を未払いするなどの問題を起こした場合に、遠隔でスマホの通信機能がロックされてしまうのだ。

 大半の店舗では買取時や販売時に「赤ロムかどうか」をチェックしており、もし購入後に中古スマホが赤ロム化、「ネットワーク利用制限」のロックがかかった場合は、期限を問わず交換や返金を受け付けている。ゲオモバイル渋谷でも期間を問わず交換または返金対応をしている。なお、携帯電話事業者も契約回線数の制限など不正契約対策を強化しており、「最近は赤ロムを見ること自体が少なくなっている」(林野下氏)とのこと。

中古スマホの割賦購入や保証サービスを導入している店舗も

 中古スマホは基本的に故障時の保証サービスや、割賦購入サービスを受けられないが、店舗によっては独自のサービスを提供していることもある。

 ゲオモバイル渋谷の場合、独自に有料の「ゲオ携帯安心保証」サービスを提供している。中古スマホ購入時に一定額を支払えば、1年以内の故障や水没に対して修理を受けられ、修理代金を一定の金額まで保証してくれる。また、修理できない場合も保証する金額分の中古スマホ購入クーポンが発行される。支払金額は中古スマホの本体価格に応じた2種類が用意され、「中古2万円プラン」は支払額2480円で最大2万円分までの保証を、「中古4万円プラン」は支払額4980円で最大4万円分の保証を受けられる。

 携帯電話事業者の有料保証サービスと違って盗難や紛失までは対応していないが、高額な中古スマホを買って故障や水没した場合でも安心できるサービスだ。

ゲオモバイル ゲオモバイル渋谷なら、中古スマホでも故障や水没の保証サービスを利用できる

 このほか、ゲオモバイル渋谷では、大手信販会社のオリコによる割賦購入にも対応している。24回払いの金利は6%と、一般的なクレジットカードの分割払いと比べて負担額が少なくなっている。

初心者でも安心、スマホ設定サービス

 中古スマホ購入した後、苦労するのが以前のスマホからのデータ移行や、格安SIMで使う場合の手続きだ。中古スマホや格安SIMをスマホ初心者が求めることも増えたことから、中古スマホや格安SIM取扱店では有料の設定サービスを充実させている店舗も増えてきた。

 ゲオモバイル渋谷では各種サービスを1000円から提供している。AndroidやiOS、携帯電話間のアドレス帳移行といった複雑な作業から、Google IDやLINEの設定まで、さまざまな作業を代行してくれる。初心者に中古スマホや格安SIMを勧める場合は、有料でも代行サービスが充実した店舗の方がトラブルなく安心して購入しやすい。

ゲオモバイル 中古スマホや格安スマホ取扱店では、有料の設定サービスを提供する店舗が増えつつある

 以前は中古スマホ取扱店というと、ある程度スマホに詳しい人向けのものだった。だが、スマホの高額化や格安SIMや格安スマホの登場で一般の利用者も訪れることが増えたことから、多くの店舗が初心者でも安心して相談できる環境や保証サービスの充実、明るい店舗作りを整えつつある。

 スマホに詳しい人にとっても、中古スマホと格安スマホを比較したり、中古の掘り出しがあったりと、楽しみは多い。こういった中古スマホ取扱店は街中にできていることも多いので、一度近所の中古スマホ取扱店舗を探して訪れてみよう。新しい発見があるかもしれない。

中古スマホの売買情報や活用術、レビューをチェック!→「中古スマホLABO ちゅこすま!

中古スマホの売買情報や活用術、レビューをチェック!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月18日 更新
  1. 新AEON Pay×WAON POINTを徹底攻略 「ポイント二重取り」や「毎月10日の5%還元」に注目 (2026年02月17日)
  2. 「dカード GOLD」に見る“Amazonプライム的”な顧客獲得手法 ドコモ経済圏の粘着性を読み解く (2026年02月17日)
  3. 着脱は“カチッ”と一瞬 Apple Watch Ultraを格上げするAulumuのマグネット式ナイロンバンド「C03」が快適 (2026年02月16日)
  4. 6980円の頑丈スマートウォッチ「Legion 3」登場 IP69Kの防水・防塵対応でMIL規格準拠 (2026年02月16日)
  5. 【ユニクロ】4990円の「マルチポケットバックパック」 15型ノートPC収納用のスリーブ、6個のポケットを搭載 (2026年02月17日)
  6. ZTEの折りたたみ「nubia Fold」を使って分かった長所と短所 2年6万円台で価格破壊をもたらす1台だ (2026年02月16日)
  7. Google マップ、Geminiで口コミ要約など新機能を日本で展開スタート 口コミはニックネームでの投稿可能に (2026年02月16日)
  8. 幅92mmの「HUAWEI Pura X」は“令和のズルトラ”? 「Xperia Z Ultra」と実機比較、折りたためるファブレットだ (2026年02月15日)
  9. ドコモ3G停波=ガラケー終了ではないことを、父親に説明するのに苦労したハナシ (2026年02月14日)
  10. ピカチュウ仕様のガジェットポーチ、Ankerから1990円 充電器やケーブルをすっきり収納 (2026年02月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年