モバイルルーターで使っている「格安SIM」はスマホやタブレットでも使える?格安SIM Q&A

» 2016年05月24日 19時45分 公開
[井上翔ITmedia]

質問

  現在、モバイルルーターに「IIJmio」のSIMカードを入れて使っています。近日中にLTE/3G対応のSIMロックフリータブレットを購入しようと考えているのですが、モバイルルーターで使っていたSIMカードをそのまま使っても大丈夫でしょうか?

回答

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基本的には大丈夫です。ただし、SIMカードのサイズが合わない場合は再発行が必要です。
(ITmedia Mobile編集部 井上)


 MVNO(仮想移動体通信事業者)が発行するSIMカードは、原則として通信できる端末の種類や機種を限定していません。よって、モバイルルーターで使っていたSIMカードを、SIMロックフリーのタブレット(あるいはスマートフォン)で使うことは可能です。ネット接続をする場合は、モバイルルーターで設定していたものと同じAPN(Access Pont Name:接続先情報)を設定しましょう。

 ただし、新端末と旧端末でSIMカードのサイズが異なる場合は注意が必要です。

サイズ違いのSIMカード:「再発行(サイズ変更)」を強く推奨

 SIMカードには、「標準SIM」「Micro SIM」「Nano SIM」の3種類のサイズがあります。旧端末と新端末でSIMカードのサイズが異なる場合は、SIMカードを再発行(サイズ変更)することを強く推奨します。

Micro SIMとNano SIM Micro SIM(上)とNano SIM(下)。サイズが異なる場合は、面倒でも再発行(サイズ変更)することを強く推奨

 この手続きは有料で、おおむね2000〜3000円(税別、以下同)の範囲で手数料が設定されています。質問者さんが利用しているIIJmioの場合は、2000円です。手続きはWebか電話で行いますが、SIMカードの再発行手続きを完了すると、原則として手元に新しいSIMカードが届くまで通信できなくなりますので注意しましょう。

 なお、IIJmioではビックカメラグループ店頭の「BIC SIMカウンター」で即日サイズ変更も実施しています。このサービスを使えば通信できない時間は数分〜数十分で済みますが、手数料が1000円上乗せされます。

IIJmioのサイズ変更手続き IIJmioでは、SIMカードのサイズ変更をWebと「BIC SIMカウンター」で受け付けている(IIJmioのFAQサイトより)

SIMアダプター:本体の破損につながるので非推奨

 「再発行するのはお金がかかるし面倒だ」という理由で「SIMアダプター」の利用を検討する人もいると思います。SIMアダプターは、より小さいサイズのSIMカードをより大きいサイズのSIMカードに対応している端末で使えるようにする周辺機器で、最近では家電量販店でも見かけるようになりました。

 しかし、世に出ている端末のほとんどはSIMアダプターの存在を想定していません。端末によってはSIMアダプターによってSIMスロットが壊れることや、SIMアダプター(とSIMカード)が端末から取り出せなくなることがあります。当然、これらの事象が発生した場合には端末の保証対象外となり、割高な修理代金がかかります

 「何が起ころうともリスクは自分で取る」という人以外は、SIMアダプターは使わないようにしましょう。

SIMアダプター 家電量販店でも見かけるようになった「SIMアダプター」だが、リスクを自分で取れない限りは使ってはいけない

このコーナーについて

「格安SIM Q&A」では、読者の皆様から格安SIMにまつわる質問を受け付けています。「そもそも格安SIMとは?」という初歩的な質問から、「あのサービスの使い勝手はどうなのか」という突っ込んだ質問まで、何でもOKです。編集部で可能な限りお答えします。皆さんのご質問をお待ちしています!


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